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  目の前にいる 『俺』 が………

  “俺” に気づいたのは、きっと……


  “俺” が 『俺』 自身…………


  だから…………かっ、


  チクショーーーーーーーっ!!!

  なんでこんな事にぃぃぃっ…!!



  …………………そうだ、


  “俺” が、もっと真面目に………

  上司のアドバイスを聞いてりゃ……


  クビ(会社)になんて………

  ならなかったかもしれない………


  親父と口論にも………

  ならなかっただろう…………。


  ……………そしたら、

  家出なんてしなかったし…………


  あの場所(地下横断歩道)にも…

  行かなかったハズだ…………。


  ………………、


  あのじぃさん(謎の老人)………

  言ってたな……………


  二度と戻って来れない………って。


  じぃさんの言ってた…………

  “ここ” …………ってのは、


  『今いる自分の世界』 …………


  そういう意味だったんだ…………

  ………………くっ、


  本当に戻れないのかぁぁぁ………


  方法は…… 何か方法はないのか!


  考えろ! 考えろっ、俺っ…!!



  ………………そ、そうだ!



  目の前にいる 『俺』 は…………

  “俺” だ……………


  正しい道に導く事が出来れば………


  “俺” と 『俺』 は…………


  1つになれるんじゃないのか…!?


  そうすれば、きっと…………

  このパラレルワールドはなくなり…


  元に戻るハズだっ…!!!


  …………………よし、

  やるしかない………………


  目の前にいる 『俺』 を…………

  変えられるのは……………


  “俺” しかいないっ…!!! )



   後悔先に立たず………とは、

  まさにこの事だと痛感していた。


   僕は……………

  悪態が過ぎる 『僕』 に…………


  “素直な心” 持つように…………

  説得しようと決意したのだ。

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