最終決戦とO・T・O・3
───【登場人物(♂4~5:♀1~2)】───
緒方(♂)
轟(♂)
大清水(♂)
魔王(♂)
従者(♀)
男神官(♂)
女神官(♀)
───【本編】───
従者
「ま、魔王様!!」
魔王
「……どうしたというのだ。騒々しい」
従者
「報告します! 最後の幹部……リリスクイーンが、討伐されたとのこと!」
魔王
「……チッ!どこの誰だか知らんが、好き勝手暴れおって……。
このワシが直々に手を下さねばならぬようだな……!貴様!」
従者
「な、何でございましょうか!」
魔王
「今すぐそやつらをこの場所へ連れてまいれ!!」
従者
「い、今すぐ!? しかし、相手の詳細は不明!
テレポートを繰り返しており、所在も掴めず──」
魔王
「言い訳をしている暇があるなら探してこい!!」
従者
「は、はいぃぃ!!」
(従者、魔王の間から出る)
従者
「……はぁ~~。
そんな事言われたって、何もわからない相手をどうやって探せって言うの……。
困ったなぁ……」
緒方
「お困りですか、そこの方!!(そこの方)(そこのかた)」
従者
「えっ何!?」
轟
「お困りなれば、いざ行かん!!(いざ行かん)(いざゆかん)」
従者
「どこ!? どこから聞こえてくるの!?」
大清水
「テレポーーーーーテッドォォオ!!」
(三人、おもむろに従者の目の前にテレポート完了する)
従者
「うわぁあ!! な、何者だ貴様ら!」
緒方
「上司の無茶な命令で!」
轟
「何もわからぬ探し人!」
大清水
「ならば我らが探しましょう!」
緒方
「緒方!」
轟
「轟!」
大清水
「大清水!」
緒方
「三人組ッ!」
轟
「略して我ら!! 」
緒方・轟・大清水
「
従者
「いや本当に何者だ貴様ら!? 突然目の前にテレポートしてき……て……
……テレポート?」
緒方
「どうしたのだ?」
轟
「急にフリーズしてしまったぞ」
大清水
「我らは我らで魔王軍幹部を倒したので次は魔王を探しておるのだ」
従者
「やっぱりーーーー!!!
なんという不運! あっいや、なんという幸運!? どっち!?」
緒方
「なんだというのだ」
轟
「急に騒ぎだしてしまったぞ」
大清水
「それで、おぬしの探している相手とは誰なのだ」
従者
「あんたらだーーーー!!
あんたたち、魔王様を探してるって言ってたよね!?
案内してやるから、こっちに来なさい!!」
緒方
「ぬぅん」
轟
「ということはここが魔王城」
大清水
「やつの悩みも解決し、我らの悩みも解決し、ウィンウィンだな」
(3人と1匹、魔王の間へ入る)
従者
「魔王様! こいつらです! 連れてきました!」
魔王
「ほう……よろしい。貴様は下がっておれ」
従者
「ハハーッ!!」
(従者、魔王の間から出る)
緒方
「貴様が魔王か」
轟
「ようやく出会えたぞ魔王」
大清水
「我ら3人、
この世界の悩みを解決しに参った!」
魔王
「それで我を倒しに来たか……。
よかろう。かかってくるがいい。ひねりつぶしに──」
緒方
「話を勝手に進めるな!!」
轟
「聞きたいことを聞かせてもらおうか!!」
大清水
「魔王はなぜこの世界の侵略を始めたのだ」
魔王
「……聞いてどうする」
緒方
「無益に侵略を始めたわけではあるまい」
轟
「そこにはやんごとなき理由があるはずだ」
大清水
「可能な限りの悩みを解決! それが我々
魔王
「理由……悩み……。はっ。至極単純な話よ。
我ら魔族の住む地が狭くなったのでな。
領土拡大のため、この世界の土地を頂く事にしたまで」
大清水
「取引先の重役と交渉はしたのか?」
魔王
「当然であろう。無条件に土地と労力を明け渡すなら、危害は加えぬ、とな」
大清水
「交渉が下手すぎる! 新人営業もそんな無茶はせんぞ!!」
魔王
「人間ごとき存在、その程度で十分よ」
大清水
「取引先が格下であろうとも相手にも利益が出るようにせんか!
交渉術どころかコミュニケーションの基本オブ基本だぞ!!」
魔王
「さっきから何様なのだお前は!」
大清水
「いや分かった分かったぞ。貴様に足りぬのは優秀な営業だ。
いつか時間がある時に営業のイロハを教えてやるので、今回のところは一旦自分の領土に帰るのだ。
これ以上被害も増やしたくはあるまい?」
魔王
「被害を出したのはお前たちだろうが!!!
もう良い。話すだけ無駄であった。
貴様らはここで燃え尽きて死ねェ! 『アビスフレイム』!!」
緒方
「来るぞ大清水!」
轟
「気をつけろ大清水!」
大清水
「ええい頭でっかち企業め! 『大清水バリア』!!」
(大清水、バリアを展開し魔王の炎を弾く)
魔王
「……フン。伊達に幹部を倒して来たわけではない、か。
だが、これで終わりと思うな! まだまだ行くぞ!!」
緒方
「いかん! とにかく魔王の動きを止めねば!」
轟
「私と緒方で魔王の動きを止める! その間に大清水! 全力でやるのだ!」
大清水
「了解した! まずは魔王の動きを止めるぞ!
では轟! 『大清水クロックアップ』!!」
轟
「よし! 体が軽くなったぞ! では緒方! 私に捕まれ!
『轟マッハダッシュ』!!」
(緒方と轟、一瞬で魔王のそばに移動)
魔王
「なっ!?」
緒方
「動きを止めさせてもらう!
『緒方チョークスリーパー』!!」
轟
「『轟カニばさみ』!!」
魔王
「グアッ!! この……ちょこざいな……!」
轟
「いまだ大清水!!」
大清水
「大地よ、海よ、大空よ。森羅万象の命と願い、我が手に集い、力とならん!
悪しき心を打ち砕き! 真なる平和をもたらさんことを!
『大清水ギャラクティカエクスプロージョン』!!!」
魔王
「グアアアアアアッ!!
わ……我が……人間、ごとき、に……
だが……このままでは済まさぬ……
我は……いずれまた……この世界へ……舞い戻ろうぞ……」
(魔王、消えてゆく)
大清水
「今度来るときは良い営業を付けてくるのだぞ!」
緒方
「これにてこれにて! 一件落着!」
轟
「我らが仕事も! 一件落着!!」
大清水
「それでは神殿へ戻るぞ! 二人とも捕まれ!
『大清水テレポート』!!」
(3人、テレポートする)
──────────
男神官
「……!! 世界に、光が……!」
女神官
「彼らが……魔王を……」
大清水
「戻ってまいった!! 魔王は追い返しておいたぞ!」
男神官
「ああ! 魔王を! ……追い返した? 倒したのではなく? ……まあいいか」
緒方
「これでこの世界も安泰というもの!」
轟
「それでは我らは呼ばれた魔法陣で帰らせていただく!」
女神官
「ああ……!! 本当に、ありがとうございます! 三人の勇者様!」
緒方
「礼には及ばぬ、お嬢さん」
轟
「やるべきことをやったまで」
大清水
「おっと最後に一言を」
緒方
「世界よ!!」
轟
「お悩み解決したければ!」
大清水
「我らはいつでもやってくる!
それでは皆の者よ! 世界よ! 失礼ッ!!」
(3人、魔法陣で帰っていく)
男神官
「……帰ってしまったな。
ともあれ、今は戻ってきた平和を謳歌しようではないか」
女神官
「そうですね……!」
──────────
緒方
「
轟
「それは悩める人の前に!」
大清水
「いつでもどこでも駆けつける!」
緒方
「次に我らが現れるのは!」
轟
「あなたのお家かもしれない!」
──────────
従者
「魔王様ぁ~……。」
魔王
「ぐぬぬ……不覚をとったが、今度はこうはいかんぞ!
しかし……どのように対策を取るか……むむむ……」
緒方
「お困りですか、魔王殿!(魔王殿)(まおうどの)」
轟
「お困りなれば、いざ行かん!(いざ行かん)(いざゆかん)」
大清水
「悪魔しょうかーーーーん!!」
(3人、突然現れる)
魔王
「んなっ!? 貴様ら、ここは魔族の国であるぞ!」
緒方
「何かに悩む声あれば!」
轟
「いかなる立場の相手でも!」
大清水
「解決するため駆けつける!
それが我ら!」
緒方・轟・大清水
「
───【締めの挨拶(感想などのフリートークが終わった後)】───
緒方
「
轟
「それは悩める人の前に!」
大清水
「いつでもどこでも駆けつける!」
その他男(任意の誰か)
「次に彼らが現れるのは」
その他女(任意の誰か)
「あなたのお家かもしれない」
大清水
「それではこれにて!!」
緒方・轟・大清水
「失礼!!!!!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます