第2話 ハイタッチ

〜メスガキ天使ちゃんの場合〜


 廊下を歩いてると……


「あ、先生だ!」


 すれ違いざまに、手を上げた。


「いえ〜い! ハイタッチ!」


 自分がハイタッチすると、「さっ!」と言って彼女は寸前に避けた。


「きゃあ! 先生が触ってくるぅ♡

 必死過ぎる〜www

 先生かわいいー♡」


〜サキュバス小悪魔ちゃんの場合〜


「先生の手、とっても大きいですね。

 近くで見てもいいですか?」


 どうぞ


「ふわぁ…これが大人の人の…先生の手なんですね…

 手のひら、わたしの手と合わせますね」


 うん、と肯定する。


「すごい…大きい。たくましいなぁ…

 それに、先生の手…暖かいなぁ…」


 緊張で顔が赤くなる。


「先生、リラックスしてくださいね。

 ねぇ先生…もう片方の手も合わせてください」


 両手のひらを、お互いに合わせた。


「ハイタッチ…みたいですね…ふふ」


 しばらくそのままのハイタッチし続けた。



ーーーー

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