弁当屋の話

 弁当屋に行ったんですよ。

 そしたら、唐揚げ弁当とカキフライ弁当があったんです。最初はね、唐揚げ弁当に手を伸ばしたんです。これでええやんと。

 でも、手が途中で止まりましたもんね。

 果たして、それでええのかと。

 お前は本当にそれでええのかと。

 で、唐揚げ弁当へと差し掛かっていた手を戻して、カキフライ弁当に手を伸ばしたのよ。本当に究極な二択やったよね。

 カキフライ弁当ってね、小指サイズぐらいのカキにいっぱい衣を付けて揚げてるだけやねん。それに比べて、唐揚げは拳の半分ぐらいのサイズはあるねん。

 どっちを選ぶかって話よね。

 量を選ぶなら、唐揚げ一択やねん。

 それにご飯と合うのも、唐揚げやねん。

 でもさ、カキフライやで? カキフライ。

 響きだけでいいやん。素敵な言葉やん。

 魅力的な気がして、思わず手が出たからね。


 真面目な話さ。

 カキフライって、見た目だけやん。

 実際、唐揚げとカキフライ。

 どっちが美味いかと聞かれたら、確実に前者のほうが美味いやん。

 でも、心が叫んでたもんね。

 カキフライやー!

 お前は、今日カキフライ食わへんやったら、絶対後悔するぞーとね。

 で、結局、カキフライ弁当を食べました。

 確実に唐揚げ弁当を選んだほうがよかったと思います。

 腹は満たされなかったものの、心は満たされました( ̄▽ ̄)


◇◆◇◆◇◆


 自分が喋るときの言葉で書きました。

 どう? 私の喋り方が分かる人いる?

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