流氷
小石川弥生
第1話 携帯3Dマップ
高校3年 秋 退学届けを提出
10年前 家族がバラバラになった日
母さんは妹を連れて 家を出た......
僕は、父さんと二人で暮らし 父さんも 僕が高校1年の時に 事故で亡くなり......僕は 一人 アパートで暮らしていた......
母さんと妹と 別れてから5年後
母さんが再婚したと 父さんから聞かされ 僕は、それからは 母さんや妹と 連絡を取るのをやめた......
連絡を取らなくなって5年
ふと、母さんとナツメ(妹)は元気で暮らしているのか......そんな事を考えていたら......母さんの再婚先の住所を 一応メモしていた事を思い出し
何気なく 携帯3Dマップ で 調べてみた......
指で携帯画面を 操作しながら
母さんの住んでいる 場所を探して 探して......
えっ!!
表札を確認 再婚相手の名字が......
心臓が 少しづつ 音をたて だんだんと大きく......
指で画面を 引き伸ばすと......
母さんが 住んでいる家は......
網が......ほぼ家の窓 入口 塀に張られていた......門の所には 花が置かれ......
頭の中で 違和感を覚えた......
何の為の 網なのか......何の為の花なのか......
どう見ても 人が住んでいるようにみえなかった......
死んだのか......
怖さが半端なく 僕を襲う
確めたくて 3Dマップで 年月を遡る 再婚した当時 5年前を 見れるか試してみる......
5年前は......網はなく ドアに 張り紙が 何枚か張られている......
人が住んでいる 形跡はあった
4年前......両隣は住んでいない 感じになって、母さんの家は 二階の窓に目隠しか 布のようなものが...
玄関は 張り紙はしているが 出入りはできる。
3年前......ここから 極端に 二階はもう 網を張り 何かから見えなくしているような......
2年前......もう、1階にも網が張られて 塀に網が......
そして......現在 網は玄関、門まで張られて 出入り不可能に......
ナツメ......は どかに......
僕は この事がきっかけで 高校卒業前に 退学届けを 提出する事になった......
母さんとナツメを探す為に......
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