第2話 怒りっぽい人の話

「あの人、いっつも機嫌悪いよね」

とか

「あの人話が長いよね」

とか

よく言われてしまうけれど

きっとあの人にも譲れない部分があって、信念があって、それが現代の価値観と行違ってしまって、きっと、まるで映画の主人公のような半生を送っていて、それでいて失敗の轍をもう二度と誰かに踏んでほしくなくて


それで怒っている、きっとそう、そうなんだろう

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