真世界シリーズの裏話:その3
これを書いている段階でミストリアンエイジの〝Cルート〟も終わり、次は表向きのグッドエンドとなる〝Bルート〟へ入ります。
その後は、元々はオマケ要素だった〝Aルート〟および〝Wルート〟と続き、最後は〝Gルート〟トゥルーエンドとなります。
残り4ルートですね。
しかしながらAとWは3話あるかどうかの、短いエピソードとなる予定です。
是非ご一読を。
ミストリアンエイジ:
https://kakuyomu.jp/works/16817330666990456518
今回の〝Cルート〟はバッドエンドということもあり、再三に渡って閲覧注意の告知をさせていただいたのですが――完全に悪手となってしまいましたね。
それはもう、大爆死です。
皆さまのご反応からも、それが如実に伝わってまいります。
かなり重要な場面でもあり、書き手としても力をいれてきただけに無念というか。こうなってしまった私の責任は重大ですね。物語にも申し訳ないです。
そもそも〝例の場面〟は、それほどでもありませんでしたよね?
まったくもって、余計な事をしでかしてしまいました。
なぜあれほどに注意喚起をしていたかというと、この〝切れッ端〟の〝読書断念1:いきなりのエログロ描写〟の作品のように、トラウマになることを避けたかったがためですね。
私自身、あの作品には未だにダメージを受けておりまして、こうして話題に出すだけでもフラッシュバックしてしまうほどです。
今後は今回の失敗を踏まえ、余計な注意喚起等はしない方針で進めてまいります。
私が描写に気をつければ良いだけですので。反省です。
◇ ◇ ◇
さて、今回の本題に入りたいと思います。
今回はミストリアンエイジの、ルートに関する話題です。
前述したとおり、この物語には本筋となるルートの他に、いくつものオマケルートが存在しておりました。この〝元々はオマケだった〟という部分なのですが、これは当然、何度か話題に出しております〝ノベルゲームのシナリオ〟に関してのことですね。
このノベルゲームではプレイヤーの選択肢によってルートが決まり、それぞれのルートのヒロインと結ばれるという設定でした。そのため、当初の主人公の性格も、かなり〝なろう〟に寄せていたりもしましたね。
普通に読み進める以外にも、選択肢によって行ける場所があったり、タイムリミットまでの時間が経過するといった仕様も搭載しておりまして。
ええ、わざわざ各キャラクタの、30日分の時間ごとのスケジュール表まで作ったんですけどね。〝酒の席での笑い話〟で済まされてしまったことが、本当に悔やまれます。
このように、一見すると〝ただのギャルゲ〟なのですが、ある特定の行動をすると、真のエンディングに続く隠しルートである〝Gルート〟に入ることができたのです。
それと同様に、特定の人物と出会ったりフラグを立てることによって、オマケの〝Aルート〟と〝Wルート〟に入れたといった具合ですね。
もちろんオマケはあくまでもオマケですので、本編には絡まないシナリオだったのですが――カクヨムで小説として投稿するに際し、それをメインのシナリオの中に組み込んでしまったんですよ。
それが吉か凶かは未だ不明ですが、ひとつだけ確実なことは〝文字数が増える〟といった具合ですね。
◇ ◇ ◇
この〝ノベルゲーム版・ミストリアンエイジ〟なのですが、元々はコミケで販売するつもりで製作していたこともあり、本気で作り込んでおりました。
ミストリアンクエストは〝遺作〟という個人的な意味合いで投稿していることもあり、かなりのびのびと創りあげていたのですが、ミストリアンエイジの方は〝売るための作品〟ということで、集中して向き合いました。
さらに幻となった「俺らもオリジナルで一発当ててぇな」が見事に〝当たった〟時のことを踏まえ、いくらでも続編や派生作が作れるようにと世界観を練り上げました。その結果、元々〝真世界シリーズ〟は一本の時間軸の物語だったものを、多元軸的な物語に展開させることにも成功しました。
――と、絵に描いた餅の話は、これくらいにいたしましょう。
◇ ◇ ◇
ノベルゲームシナリオから小説に書き直すに従い、最も苦労したのは〝ルートの選択〟でした。ゲームならばプレイヤーが自由にルートを選択できるのですが、小説はそうもいきません。
まず、元々いくつのルートが存在していたのかと申しますと、
F(ファーマー)ルート:農夫
P(プリースト)ルート:聖職者
K(キラー)ルート:暗殺者
C(クライム)ルート:犯罪者
J(イェーガー)ルート:戦士
M(マーシナリ)ルート:傭兵
H(ヒーロー)ルート:英雄
B(ブレイバー)ルート:勇者
D(デビルロード)ルート:魔王
A(アドベンチャラー)ルート:冒険者
W(ウィザード)ルート:魔術士
S(スカラー)ルート:学者
G(ゴッド)ルート:神
の、合計13ルートですね。
このうちAとHとWがオマケルートで、ノーマルエンド扱いです。
それぞれ3人の主人公の、日常物語となっておりました。
また、Fルートならエレナ、Pルートならミチア、Kルートならソアラといったように、メインとなるヒロインが異なります。
正史はあくまでもGルートのみなので、これらはパラレルということになりますね。そしてそういった仕様も作中に組み込んでおり、ミストリアンクエストの本編中にて語られております。
そもそも、プレイング要素のない小説で13ルートも引っ張るわけにもいかず、必然的に取捨選択が必要となってしまったわけですね。
そこで私は、いくつかのルートを共通点ごとにまとめ、統合することにいたしました。基本的には、後の時代であるミストリアンクエスト内にて語られている歴史や伝説に基づいた区分ですね。
◇ ◇ ◇
まず、絶対に必要なのは〝Fルート〟です。これはチュートリアルであると同時に、ミストリアンクエストに、最も強くかかわっております。ですので、これだけは単体で描かなければならない。そして最後の到達点となる〝Gルート〟も同様です。
次に必要なのはミストリアンクエスト第3章にて語られる〝ガルマニアと砂漠エルフとの戦争〟です。これに絶対に関わってくるのが、傭兵部隊が登場する〝Mルート〟ですね。さらに、ここに〝Jルート〟と〝Hルート〟および〝Pルート〟の要素も追加しました。
要素だけを追加したのは、あくまでも小説である以上、同じ文章を何度も読ませるわけにはいかないからですね。ゲームならばスキップや早送りができますが、小説はそうもまいりません。要素を分散させることで、冗長さや作業感を軽減することに努めました。
その次に欠かせない要素は、ミストリアンクエスト第3章の前半にて登場する〝聖女ミチアの伝説〟ですね。これに関わっているのが〝Cルート〟です。
この〝Cルート〟に〝Pルート〟と〝Kルート〟、さらに〝Jルート〟の要素を混ぜたものが、今回完結しましたエピソードです。
そしてミストリアンクエストの全編に渡って登場する、〝勇者アインスの伝説〟に関わる〝Bルート〟も重要です。
これはノベルゲームの時点でも、行けるルートをすべて通った後に辿り着けるルートでしたので、必然的に様々な要素が入り込んでまいります。
具体的には〝Gルート〟以外全部ですね。
まさに集大成。本当に全部入っております。
そういったわけでして。
集大成となる〝Bルート〟の開始へ向けて、今後とも頑張ってまいります。
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