第34話 他の転生者ばなし 手越 隼人と笹木 淳一の場合
俺は
あの日も昼から学校を抜け出してゲーセンに行こうとしてた、だがゲーセンに着くことはなくあの世についた神が力をくれると言ったからそっちが殺したんだから当たり前だろと言ってやったら凄まじい殺気を込めた目で睨まれた、地球でも睨まれることなんて当たり前にあったが、そんなんじゃなかった何も言い返せない動きもできないし呼吸すらままならなかった。
死んでいたからよかったようなもので、そうでなかったらあの場で死んでいたと思う。
「本当ならお前のような奴に何かやるのは不本意だが上の命だし決まりだから仕方無いからやるがなるべく向こうでは大人しくてろよ」
そう言われたが向こうに行けば自由なのだ気にもしてられないが一応はいと言っておいた。
そして地球から異世界に飛ばされたのだった。
こっちの世界でも粗暴で馬鹿な俺は町にも馴染めず魔物を狩ったりしていたが町でかつあげ、泥棒紛いの方が楽して儲かることがわかり主にそっちばかりしていた、そうすると職業やジョブが盗賊になり普通の生活もままならなくなっていった、そんな時だったスラム街を歩いていた俺に声をかけてきた男がいたのだ。
俺と同じ黒髪黒目の男、話を聞くとやはり日本人だった、そのせいもあり意気投合した俺達はこっちの制度や社会についての不満を言い合い、ついにはいっそ盗賊団を作って憂さ晴らしと金稼ぎをしようとまでになった。
俺がボスで淳一そいつが参謀ということになった。
やはり俺は凄いのだ強いのだ、ここからは面白くなっていくぞ!
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法の神としてはあまり、ああいう者を魂の浄化もせず野放しにするのは気がひけるが、今回は創造神様からの命であるから仕方ないが、必ずなにかやらかすぞ。 (法の神)
法の神の予想どおりだがすでに問題をおこそうとしていた。
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とうとう私にもチャンスがやって来た、生前の私は小さな詐欺グループのNo.2をしていた、俺の上のにいたボスと呼ばれる男は狡猾で暴力も強い男だった。
一方私は一流大学を卒業したが会社では特に目が出ず、くすぶっていたところをこの男に引き抜かれた、恩はあまり感じてはいない、お互い利用しあうだけの関係でしかないからだ。
幸いなことに私は弁がたち頭も回る方だ、あの男といれば相当な金が手に入る、下っ端のバイト達には小銭を渡し、危なくなればきればいいだけだ、今の世の中なにも考えず違法行為をする馬鹿な若者が吐いて捨てるほどいるからな。
だが、最近は法律も変わり下っ端が捕まることも多くなりそろそろ潮時かもしれないと考えていた時に死んだのだ。
神との会話で色々解ったが力を貰うときに便宜をはかって貰うようにこちらが有利になるように話を持っていこうとした時だ。
「こざかしい真似をするな、お前ごときの弁技で騙されるようなことはないわ!」
「ち、違いますよ、そんな勘違いです、ただ向こうに行ったときのためにと・・」
「言っておくぞ、上の神がミスってお前達を殺したのだから、私がミスってお前の魂を消し去ってもなんの問題もないのだぞ。」
「す、すみません、もうなにも言いません、許してください」
「ふん、これだから人は」
「もういい飛べ!」
これが死の狭間?の出来事だ、あれは本当に心底凍えるような思いをした。
その気になれば一瞬で人間など消せるのだ。
そしてこちらに来てから色々調べた、神達の罰や契約にも穴があることが解った、直接何か悪さをすればすぐに職業などが変わるのでやりにくい、表で何も出来なくなるからな、公共の施設ではステータスのチェックが当たり前のようにされるからだ。
なら直接しなければいいのだ、人間が証拠をみつけるなり、罪を明らかにすれば 職業とかも変わるが。
証拠も残さず、裏から人を操ればいいだけだ、それすら守れば神達は何も出来ないはずだ。
そうと決まれば誰か操れそうな単細胞でも探すとするか、スラムにでも行けばいくらでもいるだろう。
そうして見つけたのだがまさかの日本人だった、単純で戦闘力も持ってる、またとない相手だ、向こうは日本人だということもありすぐに意気投合したように見せかけれた。
こいつを盗賊団の頭目にしたてあげ、俺は表に出ない、部下どもはスラムにいくらでもいる貧乏人や犯罪者を使う。
これで私も実質ボスだ、金も腐るほど入ってくる、そして私を馬鹿にしたあの神にもひと泡吹かせられるしな。
こうして盗賊団が結成されたのだ。
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言わんことじゃない、やはり悪さをしたか、それも他の者もしきいて悪意の連鎖。
そして私達神の隙をついたつもりでいる、その気になればいくらでも罰することなど出来るのに、創造神様が人間達の成長のためと言うから我慢してるが。
一応、創造神様に報告だけでもしておこう。
(秩序の神)
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