第19話 冒険者の宿屋
少しぶらついていたら、道具屋さんみたいな看板を見つける、扉は開いてるから中に入ってみるとやはり道具屋だった。
いろんなものが所狭しと並んでいる、古道具屋みたいなこの雰囲気好きだなぁー。
とりあえず店内をふらついてみる、鍬とかの農具や調理道具等が並んでるなか向こうでは見慣れないものも並んでいた。
ポーション類だこちらではまだ少ないガラス瓶に入っている色とりどりの液体達、結構の値段がついている。
高いものはカウンターの奥に並べてある。
錬金術あるから近いうちに作ってみたいなぁー。
買いたかった鞄だが、革専門店で無いから種類は少なかったが、欲しかった肩掛けの鞄が有った、値段は皮のものはそれなりにしたが布で出来たものは比較的安く500ギルのものを選だ。
アイテムボックス持ち少ないみたいだから偽装の意味でも鞄は欲しかったからちょうどいいからね。
あと必要なのはこれも直接水を飲むわけにいかないから水筒欲しかったけど、アイテムボックスに水入ってるからコップがあればそこから直接コップに出して飲めるから便利だよね。
まぁ~お金増えたら水筒も買うど。
いまは手持ちが少ないからね。
本当はタオルや石鹸も欲しいけどこれまた石鹸が高いんだよ、500もしやがる。
石鹸の作り方なら解るからこれも作ってみたいたな。
錬金術の道具はここでも少し扱ってるが専門店あるみたいだからお金貯まったらそっちで買おう。
とりあえず、お金を沢山稼がねば。
本当に神様が少しでもお金用意してくれていれば楽だったのに。
言っても仕方無いことだけどね。
コップもすぐに見っかった、陶器みたいなのや木でできたのがあったが木の方安かったから少し大きめの50ギルするのを買うことにした。
鞄とコップを持って店員のところに持っていく。
550ギル払って鞄を肩に掛けコップを早速しまって店を出る。
後ろからありがとうねの声が聞こえた。
残り金額は440ぎるかなり心もとない、地球むこうでは財布から1万きったこと無かったのになぁ。
まぁ~愚痴ったり、心配しても仕方なし、とりあえず冒険者ギルドに戻って裏にまわる。
冒険者ギルドはいくつかの建物に分かれており裏にあるこの建物はさっき行ったメイン施設よりかなり大きい。
聞いた話によると宿と寮に分かれているが入り口は1つらしいのでとりあえず中に入ってみる。
かなり広いエントランス、まぁ~玄関ともいうが、そこにこちらを見ている女性がいる。
鑑定してみた。
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リサ 20才
種族 人族 職業 宿屋
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と出た。
とそこで、こちらを見ていたリサさんから声をかけられた。
「見ない方ですが冒険者でしょうか?ここは冒険者の方専用なので」
「はい、そうです今日この町に来て冒険者になりましたヴォードと言います」
「それはご丁寧に、私はリサと言います、それでは冒険者カードを見せていただけますか?」
「一応、本当か確かめなければならないので、ごめんなさいね」
「分かりました、はいどうぞ」
鞄からカードを取り出し渡す。
「はい、確認できました、これからは見せなくても結構なので」
「それではどうしますか?宿をご利用か寮をご利用するのか選べますが、ここの説明はギルドの受付で聞いてますか?」
「え~と、なんとなくは聞いてるけど、詳しく教えてもらえると助かります」
「分かりました、ではご説明させてもらいますね、宿の方は素泊まりで大部屋が100ギル、個室が200ギルとなっております、個室は数が少なく人気なので早くに埋まりますね、今日はまだ空いてますが」
「食事はつかないので自分で食べに行ったり持ち込むか、ここにも食堂があるのでそちらで食べてくださいね。寮の方には調理場があるので寮をご利用の方だけ使えます」
「寮の方ですが1月単位で借りれます月3000ギルになります。朝ごはんがつきます、洗濯もこちらでしますので、長期間いられるのならこちらの方がかなりお得ですね」
「裏に井戸がありますので、そちらで洗濯や体を洗ってもらうことになります、こんなところですかね、解らないことあれば、そのときに言ってもらえればいいですよ」
詳しく聞けたが選択肢は1つだよね、金ないもん!
「宿の方でとりあえず1泊個室でお願いします」
そう言って200ギルを払う、当然こちらでは前払いが当たり前だ。
記憶でわかってる。
本当は安い大部屋がよかったが、いきなり知らない人間と一緒は怖いし、今日は疲れたからゆっくり1人で寝たいもんね。
「部屋は4階の3号室になります、これが鍵です、出掛ける前にはこちらに預けてくださいね。念のため中にいるときも鍵はかけておいてくださいね」
鍵を受け取り4階まで行き、3号室と書かれた部屋の鍵を開けて中に入る。
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