第16話

「お兄ちゃん、」


「流石に落ちたやつは食べるな、あとみんなの前では尚更だ」


「でも、でも、せっかく作ってくれたやつなのに」


「良いから、それより服汚れてるじゃん」


お兄ちゃんが私に手を差し伸べて来れた。


ーーー


お兄ちゃんに言われて、私はお兄ちゃんのクラスに来た。


「ここ、お兄ちゃんのクラスじゃん」


「良いんだよ。ここで食べるぞ」


「・・・うん」


入りずらい、お兄ちゃんのクラスで年上のクラスだし、

何よりお兄ちゃんと問題のあったクラスなのに、


でも、少し経ったら分かる。


クラスの先輩達が、私を見るたびに笑顔を向けてくれたり、優しい顔をむけてくれる。


お兄ちゃん・・・みんなと打ち明けられたの?

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