第22話 今日は内職
今日は、積み残している仕事をこなすことにした。まずは、特級アイテムボックスを20個創る。
少し、慣れて来たので、もう、ルーチンワークになっている。簡単に、20個完成した。約1時間ほどで完成した。しかし、少し飽きて来た。もっと楽な方法はないかな?
仕事が残っているので、考え事は後回しだ。
次に、採取した薬草を使って、ポーション類作っていった。最後に、初級・中級のアイテムボックスを作って、終わり。
何とか、午前中に完了できた。そこで、1階に行って、開店の準備をしてから、冒険者ギルドに行った。
「ローララ、また、引き取ってくれる」
「いいよ。今日は、ゆっくりだね」
「疲れて、寝ていたの」
「そう。無理しないでね。テラは、一人暮らしだから」
「スピアがいるよ」
「でも、すべて、スピアが出来るわけじゃないよ。だから、無理しないでね」
「はい、分かった」
「それじゃ、この中に入れてね」
私は、アイテムボックスから、前回と同じ量を入れた。
ゴブリン(50匹)、ゴブ・ゴブリン(20匹)、ホブゴブリン(20匹)分の証拠品をアイテムボックスから取り出して、トレーに入れた。
「ゴブリンが1匹銀貨50枚、ゴブ・ゴブリンが1匹金貨1枚、ホブゴブリンが1匹金貨1枚になるよ。合計で、金貨65枚ね」
私は、ローララに冒険者IDを渡して、記録してもらった。
今日は、スピアと一緒にダンジョンに潜る最初の日だ。取り敢えず、中級ダンジョンに行き、ゆっくりと潜るつもりだ。
「スピア、準備をいい」
「うん、いいよ」
「それじゃ、まず、私が、範囲魔法で、弱い魔物を狩るから、証拠品やドロップアイテムを回収して来てね」
「じゃあ、いくよ」
私は、火壁で、近くの魔物を倒していった。すると、スピアが証拠品を回収していった。そのスピードは半端ない。あっという間に、回収し終わって、戻って来た。
「凄いな、スピアは、あっという間に回収が終わったね」
「うん、頑張った」
「それじゃ、次の階層に行くよ」
「うん」
私達は、次々に魔物を倒して、下の階層に潜っていった。
途中で、貴重な薬草があったので、それも、採取して貰った。今日は、とても効率よくダンジョンを潜って行ってる。これは、楽だ。
私は、調子に乗って、どんどん潜っていった。過ごし、スピアの動きが遅くなったように感じた。
「スピア、こっちにおいで。これを飲んでみて」
私は、赤のポーションを渡して、HPを回復させた。少しは、元気になったようだ。
「ごめんね。気が付かなかったよ」
「ううん。少し疲れただけ」
「疲れたら、すぐに言ってよ」
「うん。直ぐに言うよ」
私は、少し休んでから、先に進むことにした。今日は、できれば、いままで、潜ったことのない。第20階層より下の階層へ行こうと思っている。
少しずつ強い魔物が増えて来て、範囲魔法では、倒し切ることが出来なくなった。
そこで、私は、スピアにも闇魔法で、防御用の結界を張った。私の方も、結界を2重にして、強化した。
「さあ、これからが、今日の本番よ」
「うん。頑張る」
ワーウルフの群れと共に、レベル45のサーペイントが現れた。
「スピアは、私の後ろを守って」
「うん」
スピアに、私の背後を守って貰いながら、サーペイントに近づいて行った。ワーウルフの群れは、23匹と少し多いが、火魔法の範囲魔法で、かなり倒せる。
サーペイントは、土魔法で、下半身を泥沼の中に埋めて、動きを止めた。続いて、風魔法で、風カッタ―を首の下を目掛けて放った。一回では、鱗を傷つけただけだった。そこで、同じ場所に風カッターを連続で、5回放った。すると、最後には、サーペイントを分断することが出来た。
サーペイントが倒せたので、残りは風魔法の範囲攻撃の風壁で、一気に倒した。スピアに証拠品を回収して貰った。
思ったより、すんなりと倒せた。私のレベルも上がったのかな。自分のステータスを確認してみた。
【ステータス】
種族:土人形(ゴーレム)
職業:錬金術師
レベル:55
HP(最大体力量):9000
MP(最大魔力量):45000
魔法:土魔法(LV45)、火魔法(LV45)、水魔法(LV35)、風魔法(LV40)、
光魔法(LV40)、陰魔法(LV45)
スキル:採取(LV40)、鑑定(LV40)、思念伝達(LV45)、探索(LV35)、
格闘(LV35)、弓(LV50)、思念伝達
:毒耐性(LV25)
称号:小鬼英雄殺し
まずまずのステータスだけど、まだまだだね。私以外にも、スキル鑑定が出来る人もいるだろうから、そろそろ、スキル隠蔽を見に着けないといけないね。
久しぶりの、賢者サビオに聞いてみよう。私は、思念伝達で、賢者サビオに聞いてみた。
「賢者サビオ、テラです。久しぶりです。今、いいですか?」
「ダイジョブじゃよ。何だい」
「あれ、酔っています?」
「分かるかのう。飲んでるよ」
「実は、スキル鑑定を防ぎたいので、スキル隠蔽のやり方を教えてください」
「何じゃ、そんなことか。思うだけだよ。だけど、どちらのレベルが上かが、問題じゃな」
「そうですか。もう一つ、いいですか?」
「いいが、もうちょっと、自分でも考えてみるとか、やってみるとか、必要じゃないかな?」
「そうなんですが、つい、頼ってしまって、すみません」
「まあ、世話になったからなぁ。いいじゃろう」
「スキル隠蔽やスキル鑑定のレベルアップは、どうしたらいいですか?」
「テラ、ちと、考えたか? お前は、バカか」
いきなり、思念伝達を切られてしまった。何か、まずいことを聞いたかな?
暫くは、連絡できないな。仕方がないので、自分で考えることにした。
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