短編集

初恋

私と彼の出会い、それは………

彼は、私より5歳年上

兄と親友で

隣の家に住んでいた。

幼馴染???

どうだろう?

彼は、私を親友の妹としてか見てないだろう。

ある時、くん付けで呼んでくれと言われた。

私は、年上の幼馴染だと思っていたから

くん付けは、恥ずかしくて無理だった。

だからちゃん付けで呼ぶことにした。

彼は、満足したのか去っていた。

そんな彼でも、遠い存在になってしまった。

私が高校2年の頃、ある事を成し遂げて

彼は、有名人になった。

遠い存在になってしまった。

彼は、ずっと忙しい。

私や兄と話してる暇はない………

どんどん疎遠になっていく………

そんなある時、兄が久々に彼を家に呼んだ。

彼は、私に言った

ちょっと遊ばない?っと

急だった。

私は、忙しそうだからと断った。

胸がざわついた……

本当に断ってもいいのか

今のタイミング逃してもいいのか

でも彼は、強引に私を引っ張って遊びに出た。

彼の手に触れるのは初めてだったかもしれない。

心がドキドキしてる……

演劇を観に行った

ちょっとホラーで

ホラーの苦手な私は無意識に彼の腕を握りしめていた。

彼は、頬を赤らめていたような気がする。

真っ暗だったから、気のせいかもしれないけど………

そんな帰り道

彼は、私に言った

好きだ………と

彼は、頭が良く、話しやすくて

笑顔が綺麗で、声が好きで、

性格も好きで……

あっ私、彼の事好きだったんだ。

いつから好きだったんだろう?

ずっと昔から

気付いてないうちに好きになっちゃった……

初恋なんだ

彼は、不安そうに私の回答を待っている

私は、彼に近付き

耳元で言った

私も