冗談だよね? ★

 水曜日と言えば、映画が安く観られる。


 ということで、すみっコぐらしの映画を観に行った。終演間近だからね。

 くま工場長というゲストキャラが出ると聞き、めっちゃ期待して行けば……なんと我が推しのしろくまに、双子のきょうだいがいたらしい。

 北極が寒いから南に逃げてきたのは知ってたけど、どうやら黙って家出してきて、小さな頃からきょうだいと共に大切にしてきたくまのぬいぐるみを、自分の代わりに実家に置いていったのだとか。

 旅をする本物のペンギンがしろくまの実家に寄った時に、きょうだいからくまのぬいぐるみを預かり、すみっコと暮らすしろくまに渡すものの、胸に付けていたはずのボタンがないとのことで、道端を探している最中にくま工場長のおもちゃ工場に辿り着き……なんやかんやで働くことに。

 最初は和気あいあいと働けてたのに、徐々にブラックになっていく労働。小さな友達いっぱいいらしたけど、トラウマにならないか。

 ストーリーはやっぱり第一弾が面白かったけど、しろくまがメインなので黒本は満足です。しろくまは正義! しろくまラブ! わてはしろくまが好きだ大好きだ!


 で、その後に休みだったおかんと合流し、ゲ謎を観ました。わては6回目でおきゃん初回。ポップコーンとクッキーを食べながら観賞。

 ──良かったね! 映像が綺麗だし、感動もあってね、と母は満足した模様。結局一瞬も寝なかった。そして水木さんを気に入ったらしい。

「水木さんかっこいいね、かっこいいよ、ちなみにゲゲ様は……」

「ん? あぁ、うん」

 母とは男の趣味があまり合わない。いや水木さん大好きだけどね。

 エンドロールも最高だったでしょと言った時、何故だかおかんはピンときていない様子だった。嫌な予感を覚えつつ話を聞くと、

「やけに場内静かで、トイレに走る人いないなーってキョロキョロしてた。エンドロール? あぁ、流れてるなーって」

「あの、左半分に映像出てたんだけど」

「劇画タッチの、何か……あったような……何の話?」

「冗談だよね、冗談だと言って」

 エンドロールについて語っても本当にピンと来ていない。母はトイレに行きたくてそれ所じゃなかった。

「エンドロールも本編! そこからタイトル回収!」

「あ、エンドロール終わった後に続いたのは観たよ。カラーだったから。なんか鬼太郎を……」

「ぐぬぬ。ちなみにそこ、墓場鬼太郎だとね……」


 なんてちょこちょこ話して、どういう流れだったか、この映画巷では横溝感があるとも言われてて、なんて言ったら、そういえば昔は金田一耕助シリーズよく観たり読んだりしてたなと母氏。なんなら君の伯母伯父、てか一家のほとんどは横溝さん通ってるよって。

 ……わて通ってない! 東野圭吾さんや湊かなえさんのばかり読んでた!


 そんなこんなで、映画な1日でした。

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