第11話 ダンジョン5
新たなスキルを実験する為に迷宮の探索を開始する。
ゾンビを見つけたから今回は爪のスキルを試してみる為に近づき体術で攻撃する。もう単純なゾンビなら1体ならば簡単に倒せるからか結構簡単に近寄れた。
それと同時に爪のスキルの影響で伸びて固くなった爪で心臓の部分に貫手を喰らわすとゾンビはそのまま倒れてしまった。
「これじゃあ毒攻撃の実験になりませんね」
そう考えながら私はまたゾンビを見つけて今度は近づきそのまま牙と毒攻撃を併用して噛みつきその後は放置してみる作戦に出る。
それが成功したのかゾンビは噛みついた瞬間から苦しみだしてそれから暫くたってゾンビは動かなくなり鑑定の結果もゾンビの死体となっているのを確認して結構使えるスキルだと認識した。
何せ一発でも当てればそのまま毒状態にして倒せるから結構な有能スキルだと認識した。
それからスキルを新たに習得した影響と進化した影響でここいらのゾンビは軽く倒せるようになり数体で集まっている場合はまだ不安感があるもののある程度安定して勝てるようになってきた。
そうして暫く探索しているとこれまでビビッていたせいか探索を怠っていたせいで階段を見つけていなかった。
階段を見つけたら降りるのは当然と思いながら私は階段を下りる。
《旧アイルー王国墓地迷宮の1層に到達しました》
えっここってまだ1層にも居なかったんですねもしかしてこれまでの所は第0層だったんですね。
そうかなり絶望的な事実に心が折れそうになるが気の所為と思いながら階段を下がり迷宮の第1層の探索を開始する。
探索を開始した途端に結構後悔が襲ってきた。それはゾンビの進化が確認できた事に由来する。
鑑定してみたらゾンビとしか出ていなかったけど雰囲気的にあのゾンビは通常のゾンビの上位種と感じられる。
何故かって、それは敵のゾンビが通常のゾンビは前鏡でゆっくり歩いているのに対してこのゾンビは、普通の人レベルで歩けて結構早そうな感じがするからで多分今の私よりも強いと無意識的に理解させられる。
もしも私があの中に突っ込んでも多分と言うか絶対死ぬと思ったから私は何も見ないことにして0層に退避する。
それから0層でこれからスキルのレベルを上げて1層に退避した事にリベンジしようと思っている。
それからこの世界で夜が明けてから外には朝日が照らしているまぁ痛いけどこれを我慢しないと外を探索する事すらできませんし頑張りますかね。
そう決意を胸に私は迷宮の外に出る。
その瞬間から即座に体力が消える感覚がして痛みを感じる暇もなく死んでしまった。それを数回数十回繰り返していた時無意識の中に一つの音声が聞こえた。
《アイシスは称号<復活者>を獲得しました》
その音声を聞くと同時に物事を考える力を維持するのが無理になってしまってさっきから保っていた意識も失って気が付いた時には夜になっていた。
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