note

松原りあん

反芻

コロナの流行で人々はマスクをするようになった。

人の顔を見て話すのが苦手な僕には、少し生きやすい世界になった。

他人の情報量はある程度減る、大きな声も半トーンくらい下がって

パニクったりビビる回数が減ってラッキー。


でも、マスクは生ぬるい息がこもる。

湿気も溜まる、夏になるとマスクの中は吐いた息が水玉になって

顔にへばりついてニキビの元になる。これが嫌だ。

それをメンタル面に焦点を変えよう。


吐いた溜息がこもる。いや、戻ってくる。

深呼吸するときに感じる。

ネガを吐いて、ポジを吸収するはずが

マスクをするとネガを吐いては吸っての繰り返し。

ひたすら反芻を繰り返す。

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