第20話「最終切符」

この現実にある

悪意と善意が

混ざる事なく

隔てられた世界


差別的で抽象画を貼り付けられた

電柱の偽証案件

男女を分ける寄り合い所

全ては決定的に二分していて


どちらにも生はある


この混迷の時代に

正しさに頼るだけでは生きれず

時には汚名を被ってまでも

伝えねばいけないものがある


生きるには難しい時代だ

だから核を見付けねばいけない

ただ鵜呑みにするだけでは

生きてるとは言えない


自身を淘汰し選び抜き

額を作っていく

そして映る風景に敬意を込めて

愛を込めて

ふれあって行く


それが例え否定されようと

選んだ以上生きた証になる

だから大丈夫だ


もう悪意も善意も

君になら必要なだけ選べる

さぁ行って来い


自分という切り札を持って

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