第2話
「ほう。どんな怖い話か、聞かせてくれ」
「主人公には好きなアイドルグループがいて、そのアイドルの公式ホームページを見てみたの。そうしたら、こう書いてあったの。『ファンの皆さまへ大切なお知らせ』」
「う~ん、確かにその出だしは怖いな。でも、それはホラーとは言わないだろ」
「あとね、こんな話も考えてみたの。コンサートを見るために会場前の長蛇の列に並んでいるとき、ふと、こんなことを考えたの。『もしかしてチケット、家に置いてきたかも……』 ね? 怖いでしょ?」
「だから! それはホラーじゃない! ただの失敗談だ」
「じゃあ、こんなのどう? すっごく怖いよ。二学期の始業式の朝、登校の準備をするんだけど、その時、カバンの中から見つけてしまうの……」
「何を?」
「一学期のお弁当箱を」
「う~ん、確かにそれは開けるのが怖いな……」
「でしょ? あとさ、正統派の学園ものも考えているんだけど……」
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