第8話 孫堅救出戦
翌年の百九十年春、早朝。まだ、肌寒く、雪が疎らに大地に残っているが、いよいよ反董卓連合軍参陣する為、関羽軍五万人は陶謙軍二万人と共に司隷の洛陽に向かい行軍中に
実は董卓の軍師、
更に城を董卓軍の将軍、
そこで、関羽は鄧艾にいつもの相談すると。
「関羽よ。我らの軍と陶謙軍の騎馬隊を全軍率いて陽人城を包囲する胡軫を討ち破り、その後に敵の兵糧を奪い孫堅軍に与えれば良い。だが、敵軍にはあの呂布と
そして、陶謙に話すと。
「関羽殿。了承した。
こうして、関羽軍と陶謙軍の合わせて約一万三千人の騎馬隊を専攻させ、その夜、胡軫の軍勢に背後から夜襲をかけたのである。
戦いの音を聞きつけた籠城していた孫堅軍も攻めかけて敵は大混乱に陥いった。
そんな中、敵軍で組織的に抵抗している者を見つけた。
その者は、宿敵、呂布ではなく、四十代前半の年齢、浅黒い肌、巨大な矛を持つ華雄であった。
ここで華雄を敗れば勝てる!
関羽は華雄に話かけた。
「俺は万夫不当! 関羽なり! 董卓軍武将、華雄殿とお見受けした! いざ! 尋常に一騎討ちと参ろうか!」
「お前が黒山賊を討って万夫不当と名乗り調子に乗っている関羽か! 良かろう! 董卓軍一の猛者と呼ばれているこの華雄が相手をしてやろう!」
やがて両者は三十合程戦ったが、年齢的に体力の差で華雄が力尽き馬から青龍偃月刀で突き飛ばされて関羽軍の兵に捕縛された。
「この華雄の命はくれてやる……。 その代わり配下は逃してくれ」
華雄を慕う敵兵は。
「華雄様」
「我らもお供します」
と華雄が死ねば殉死しかねない。
「華雄よ。そなたは兵に慕われるみたいだな。俺には人徳のある素晴らしき武将は殺したくは無い。俺の家臣となれ。部下達も兵として迎えてやろう」
「ありがたき仕合わせ。この華雄……。生涯関羽様にお仕え致します……」
こうして、華雄と華雄精鋭騎馬隊三千人が新たに家臣となった。
関羽達は胡軫軍から奪った兵糧を孫堅軍に粥にして与えてると孫堅が現れて。
「関羽殿。我軍の窮地を救って頂き感謝致す。この恩は忘れぬ」
と、話して去って行った。
その後、連合軍に驚異を感じた董卓は洛陽を焼き払い
利害の合わなくなった諸侯達は董卓討伐連合軍を解散。
その後、関羽は并州を
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