小さな違和感

「さっきの少年、志田さんはどう思います?」


 三峰は赤色を示す信号をうざったく思いながら、志田に尋ねた。気持ちだけが前の減りになるのをどうにか、落ち着かせる。


「俺たちを見て動揺していたのは事実だな。でも、それは突然警官が家に来たらそうなるとも考えられる」


 三峰も同意見だった。確実に慌ててるようには見えたが、あれぐらいの歳の少年なら警察の御用になるようなことを、日頃からやっているのかもしれない。今回の強姦と関係ないことで怯えていたのかもしれない。やはり、聞き込み程度のことでは犯人に辿りつくのは難しいのかもしれない。


「とにかく、次行くぞ」


 信号が青に変わり、三峰は次の家へとハンドルを向かわせた。



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