女子みたいな、あやなっち。

サンフランシスコ留学

3年生になる前の春休みに、サンフランシスコ留学に行くことになった。

うちも行く。香絵ちゃんも。

花奈ちゃんも。

そして、ゆなっちも。

うちと香絵ちゃんは美術の勉強。

花奈ちゃんは音楽。

ゆなっちは体育。

☆

うちのお姉ちゃん、サンフランシスコで雑貨屋さんをやっている。

ケーブルカーの走る道沿いの、めっちゃ良い場所らしい。

主にアクセサリーのお店。

サンフランシスコに到着したら、みんなで、まず、お姉ちゃんのお店に行ってみた。

｢うわっ！あやなっち！...そして、みなさんも！いらっしゃいませ！｣

お姉ちゃん、めっちゃ喜んでくれてる。

お店は、壁から天井まで、いろんなアクセサリー飾られてる。

｢う～わっ！お姉ちゃん、めっちゃすごいお店やなー！アクセサリーいっぱいやんっ｣

｢まあね...みなさん、どうぞ｣

って言って、お姉ちゃんは、あったかいお茶を出してくれた。

｢｢｢｢いただきます｣｣｣｣

みんなで、お茶を飲みながら、お姉ちゃんのお店を見てまわる。

中でも、香絵ちゃんは美術部で自分でもアクセサリーつくってるくらいやから、めっちゃ目を輝かせて見てる。

香絵ちゃんは、自分でつくったアクセサリーを持参してたから

｢お姉さま、これ、美術部の活動で、自分でつくったものですけど、どうですか？｣

って、お姉ちゃんに見せてる。

お姉ちゃんは

｢うわっ！めっちゃいいわ！お店にぜひ飾らさせてほしいです～｣

｢本当ですか？ぜひ、喜んで...おねがいします｣

香絵ちゃんも飛びあがって喜んでる。

お姉ちゃんは、さっそく、香絵ちゃんのつくったアクセサリーを壁とかに掛けて飾りはじめる。

☆

｢バイバイ～｣

お姉ちゃんに手をふり、うちらは、みんなで海沿いのシーフードレストランへ。

めっちゃ新鮮そうなシーフード。

食べてから、近くにあるメリーゴーランドに乗った。

可愛いメリーゴーランド。

なんか、めっちゃ歴史を感じる。

昔からあるメリーゴーランドなんやろか？

ほんまに、メリーゴーランドって感じする。

これぞ、ほんまもんのメリーゴーランドやで！って言ってる感じ。

☆

それから宿舎に行く。

サンフランシスコの高校の寮に寝泊まりする。

うちら4人で、ひとつの部屋にしてもらった。

2段ベッドも、ふたつ。

机は4つ。

まず、ジャンケンでベッドの位置を決める。

それから、また、ジャンケンで机を決めた。

☆

そして、大広間で、ミーティング。

留学の説明会。

ゆなっちは英語で

ビシビシ

質問してる。

さすが高校教師。

たぶん体育のことをいろいろ質問してた。