第15話 時間とは 熱量(進次郎構文

 映画「この世界の片隅に」の頃、関係者さんが盛んに「熱量」という言い回しをつかっていて、モチベーションというかドライビングフォースというか、指向性のあるエネルギーというか、若さというかひたむきさというか原動力、といった文脈で使われていたような気がする。


 さてどうして「時間とは熱量」なのかってのはカルロ ロヴェッリ氏の「物理学講義」を読んじゃったからで。


Q 逆回しのフィルムの映像が、なぜ「逆回し」(最後から最初に向かって動画を再生した)と分かるのか?

A 「最初と最後が、明らかに異なるから。たとえば、投げ上げた小石が、地面に落ちて止まる映像を逆回しすると、地面から突然小石が跳ね上がるように見える。」


 地面に落ちた小石の持っていたエネルギーは熱となって地面や周囲に散らばるワケで。


つまり熱力学の第二法則、エントロピーは増大する(時間の矢は逆戻りしない)は、「システム(系)の中の情報の総量は負の方向で増大する(減少する)」と言い換えられる、でよろしかったでしょうか←

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

140字掌編 @kaimon924

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る