第6話

走る時に踵を着けて走ろう!


ラグビー部だった大原輝(おおはらあきら)は、速く走れる研究をしていた。


ハイパントのボールの落下点へ間に合う様に、オフサイドにならない様にトップスピードが何時でも出せる様に筋肉強化トレーニングを日々実行したが、効果は足が太くなり、50メートル走が0.6秒速くなっただけで芳しい効果と言い難い結果だった。


 何故、走る事に拘るのかと言うと、49歳の時に脳出血を発症し、片麻痺になって左半身麻痺に陥り歩くのに困る次第で、左足の振り出しが分からないで暗中模索の上、漸く四点杖を支えに歩く事が出来るようになると、外旋という新たな問題が勃発!その前に内反尖足という諸問題を抱えていて、ようやくOCSSCSSという腱延伸述を受けて内反尖足が収まり短下肢装具。 


所謂シューホンを着けなくてもそのまま靴を履くだけで歩けるとあって悦び諌んで歩いた。が、麻痺側であるが故の問題が、国会の予算委の様に喫緊の問題として、取り組まなくてはいけない問題が大原の脚に拮抗していた。

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