第50話 闘志の月夜、共鳴する魂

月が夜空を緩やかに流れる中、リリアン森の中で緊張感が高まっていた。リナとソウタは、セリュナとの直接対決に向け、心身ともに準備を整えていた。


ソウタは確固たる意志を胸に剣を構え、リナも弓を引き絞り準備を整えていた。間もなく、セリュナが風に乗って優雅に現れ、その冷静かつ高貴な視線で二人を見つめた。


「私がセリュナ。ヴォルガ様の四天王の一人です。月が照らすこの場で、あなたたちの冒険は終わりを迎えるでしょう。」


ソウタはその言葉に答え、「我々も後には退かない。ヴォルガとその四天王の野望を食い止めるために、戦うしかないんだ!」と力強く宣言した。


戦いが始まった。セリュナの優雅な動きとソウタの力強い剣術が交錯し、月明かりの下で壮絶な闘いが繰り広げられた。リナもタイミングを見計らい、神秘的な力を帯びた矢を放った。


セリュナは瞬時にそれを避けるが、リナの矢は予想外の速さで再び彼女に向かって飛んできた。それはリナが魔法の結晶を利用し、矢の軌道を操作していたからだ。


セリュナはこの予期せぬ攻撃に驚きながらも、その危険な矢を風で逸らす。しかし、それがソウタにとって大きなチャンスとなり、彼は全力でセリュナに向かって突進した。


セリュナは冷静さを保ちつつ、ソウタの剣と対峙する。月光の下、彼らの剣が火花を散らしながらぶつかり合った。


リナは再び弓を引き、セリュナの足元へと矢を放つ。セリュナはこの攻撃も風でかわすが、その瞬間、ソウタが新たな攻撃を仕掛けた。


月夜の闘いは激しさを増していく。リナとソウタは互いの力を信じ、共鳴する魂とともにセリュナに立ち向かっていった。


「ソウタ、今だ!」リナの声が響くと、彼らは力を合わせ、一点に集中した強力な技をセリュナに放った。緊迫した戦いの最中、二人の心は一つとなり、絆の力で新たな道を切り拓いていくのだった。

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