平時九名から構成される、メイジャー協会最高戦力の総称。厳格な資格をクリアした者から更に優秀な人材が選出され、帥に就任する。定員が九名であるのは、法暦時代に存在した、それぞれの種類の魔術を完成させたとされる九名の偉大な魔術師に由来する。


 帥には単独活動権と言う特権が与えられ、独自に事案を調査、及び作戦の遂行が許可される。砕けて言えば「好き勝手できる権利」である。もちろんそれには限度があるが、その限度を超えた独断専行を行ったのはフォルスを除いて存在しない。



[帥就任まで]


 まずは以下の条件をすべて満たす必要がある。



・階級が“賢”(一般的なメイジャーの最高位)である者


・会長などの、他の上級職に就いていない者



○1級以上

○3つ星以上

○実力指数115万以上

○特級相当の任務の達成経験がある者


・上記四つの内二つ以上の条件を満たした者


 以上の条件を満たした者の中から更に選抜が行われる。前職や年齢などは選抜に考慮されず、完全な実力主義での下で選抜は行われる。


 帥就任後に与えられる二つ名は、その人物の能力や特徴、人物像などを象徴する漢字一文字に「帥」の文字を付け加え、○帥と言う形で表される。



[任務内容]


・担当地区の巡回

・作戦任務の遂行

・MAIT参謀として作戦立案(参謀長はMAIT司令官)

・MAIT構成員の統率

・戦闘

・協会の事務

・外交・交渉

・統帥会議への出席



[統帥会議]


 毎月一日(五月のみ一日にメイジャー試験があるため二日に開催)から協会本部で開かれる帥九人による会議。会議が行われる期間は最大で七日間。大体の内容は近況報告、月ごとの方針などである。


[主な会議内容]


一月・・・予算案議論

二月・・・予算案決定

三月・・・決算(予算、戦績)

四月・・・本年度の目標、方針決定、第一次対共(対策共有委員会)

五月・・・新規メイジャーの確認

六月・・・通例報告、作戦修正

七月・・・通例報告、作戦修正

八月・・・第二次対共

九月・・・通例報告、作戦修正

十月・・・通例報告、作戦修正

十一月・・・MAITの予算案議論

十二月・・・永世上級部審査、第三次対共


 また重大事案が発生した場合、その対処法を立案するために緊急招集がかけられる場合がある。

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