友人への生存報告

 当時、私よりももっと海に近い場所に友人がいた。

 連絡がなかったが、電気が通って数日後に連絡が取れ実際に会って話をした。


 何とか避難をすることが出来、親せき宅へ身を寄せているそうだ。



 それから大体1ヵ月後。私はもう一人の友人に連絡をした。

 幼稚園からの幼馴染であり、小学校6年の終わりに引っ越していった友人だ。

 連絡を取り、相手の親に話をして、変わってもらった。彼女の最初の一言を今でも覚えている。

「生きてた……」

 生きてるわ!と突っ込んだ。向こうのテレビで映ったこちらの状況を聞いた。

 私の地区は津波で全滅したやら、全部が海に流されたなどニュースを見ていると私の生存が絶望的と考えられるくらいだった。


 彼女が引っ越して数年たった。地理が曖昧になるのは仕方ない。

 その時は、軽い近況報告をして電話を終えた。今でもたまに話をしたり、ゲームをしている。

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