23日

 新聞と、週刊誌に書いてあった通りです。

 それ以上に私からお話しできることはありません。


 夫とあの女の人の関係も、詳しく聞いていたわけではありませんし。

 警察より先に夫に連絡してしまったのは間違いだったと思っています…けど、とても現実とは思えなくて、怖かったんです。


 掃除機をかけていて、ベッドの下をかける時に、奥に入って行かなくて。何かある?と思って覗いてみたら、青ざめた女の人の顔が、自分そっくりな顔がこちらを向いていました。それだけです。


 恐怖で気が遠くなって、力が抜けて、夫が帰ってきて私に声をかけてくれた時、床にへたり込んでました。


 あまり、ちょっと…死んだ人を見たの、初めてで、怖かったです。

 自分が死んでるみたいでした…。

 あんな狭いところに…いつからいたんだろう。怖いです。


 今は仕事はお休みいただいています。

 身体を壊したとか、精神的に参ったとかではないです。

 いや、参ってはいますね。通院が必要とか、そういうのではないので大丈夫です。

 上司が心配して休みを取らせてくれました。

 休みの間に新居も決められそうです。もう住めませんから、あんなところ…。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る