第592話
水の大精霊と契約しているリリアム・ウィンルムさんに連絡を取った所、割りを食っている他のハイエルフも招待して欲しいと言われた。
というわけで広場を借り受けて料理を準備している。
メインはロールキャベツだがそれ以外にもクラッカーの上に色々乗せた見栄えのよい物や他にもスイーツを準備し各種お茶や酒類も用意する。
予め時間を告げていたので各所より仕事を終えたハイエルフの皆様がやってくる。
全員が揃ったところでリリアムさんが乾杯の音頭を取りそれぞれ興味のあるものに手を出している。
「クロード殿。今日はこのような場を設けていただき感謝しています」
「いえいえ、色々ご迷惑をおかけしているようで・・・」
まだ、帰ってきていない3人組は引き継ぎの作業も適当で本来であれば大精霊との契約も引き継がなければならないのに必要だからとそれすらしていなかったらしい。
その結果、火、風、土の系統の契約者達は大変苦労しているらしい。
そして4大長老のうち3人欠けた現在、様々な調整はリリアムさんが1人で受け持っているとのことだ。
3人には帰ってきたらお説教をしなければと思いつつも今は完全に裏方にまわりなくなりそうな料理を追加しているところだ。
それにしてもエルフの人々を見た時も思ったがハイエルフの方々は美形な人が多い。
今はそんなハイエルフの方々が子供のように料理を口に運んでいる。
お酒も入っているようだがマナーは完璧だ。
結局、夜も遅くまでハイエルフの方々は騒いでいた。
900層までは踏破したがそこから先は3人が帰ってきてから行くのがいいだろうと魔道具作りをしていた。
魔石で動く冷蔵庫や冷凍庫にレンジやオーブンなど料理に使えるものを生産する。
あまりにも暇だったため、ハイエルフの里にいる人数分作ってしまったが彼等からは感謝と共に貴重な物資をお礼として色々貰ってしまった。
代表的な物としてはハイエルフの涙だろうか。
エルフの涙でも王侯貴族が大金を積んででも欲しがる物であるのにその上位版であるハイエルフの涙である。
これは肉体を若返させる効果がある。
ちなみにこの世界での人の寿命は長くても100歳ほど。
一般の人々であれば60~70歳ほどである。
渡された際に注意されたのは肉体的には大丈夫だけど精神的には長く生きすぎると精神に変調をきたす例もあるので注意するようにとのことだった。
まぁ、一般に流すと色々問題になりそうなのでアイテムボックスの肥やしになる予定なので問題はないのだが・・・。
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