第2話 看守とのおしゃべり

「脱獄は好きにしていいが、失敗した時のリスクが高い...か」俺がそういうと「そうだな、入ってきたやつの7人に1人ぐらいはなんも知らずしょっぱなから脱獄しようとして失敗するぞ」ほうそんなことをしようとする連中が7人に1人の割合でいるのか。「それに俺は違うが、相手を拷問するのが好きなやつだっている。せいぜい看守には気を付けるんだな」と看守が付け足した。

「そういえばそのお前らが言っている拷問ってどんなことをするんだ?」

「...気になるか?」そりゃ気になるだろと俺は思いながら「気になるから早く教えろ」といった。「...後悔すんなよ?」「後悔なんてするわけねぇだろうが」そういうと看守は仕方ないといった表情を浮かべ「だったら教えてやるよ」といった。そんなにここでは酷いことをするのだろうか?いや、これでも一応道徳心のある人間のはずだそんなことないはず。俺はそう思っていたがそれは違った。

「ここの拷問はな軽いものでも水責めや、ヤク漬けだ。そして実行された中で一番酷かったのが四肢切断だ。」「は?」俺は思わず口にした。

ここって何世紀のいつだっけ、中世ヨーロッパかここは?などなどと俺は少しフリーズした。そんな俺を見て察したのか「だがまぁそれをやられてのは一人だし、そいつは異能力者で自分の傷をすぐ治すことができるんだ。看守もそれを知ったうえでやっている」と言った。いやいやそれでもだよ。仮にそいつが自己再生の能力持ってて自己再生したとしてもだよ。

そいつそんな悪いことをやったのか?それとも看守がおかしいのか?そんなことを考えてると「俺もう仕事だから行くな、お前脱獄なんて考えるんじゃねーぞ?」と言い立ち去って行った。

いや、今のを聞いてよし今から脱獄しよっていう馬鹿いるか?ふつういねーぞそんな大馬鹿は。ガチャでいうSSRぐらいじゃね?

しかしこれで脱獄を試みたやつがいるということだ。ここにはそれなりの馬鹿もいるということだな。頑張れば使えるかもな、ある程度は仲良くなっとこ。

うーんせめてここが独房だったらまだ可能性があったかもしれないが、ここは雑居房。逃げようものなら告げ口するやつだって出てくるだろう。

俺ももうあの時みたいに体がすばしっこくて小さいわけではない。だから隙間から逃げるということも不可能に近いしな。これはやっぱり看守のいないときか、看守を締めるかだな...

さてどうやって脱獄するかを念入りに決めたほうがよさそうだな

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