この度、魔法少女と勇者は結婚しました。
大岫千河貢
プロローグ
そんなことってあるのか。
まさか、17年間生きてきて、幼馴染のキテレツな格好を目の当たりにするとは思わなかった。
どう見ても、勇者だ。よくアニメとか漫画で見るような、勇者の格好をしている。
「な、何をしているの……?」
思わず声が出てしまった。
家が隣同士だというのに、ここ数年言葉を交わしていなかった。
「そっちこそ、なんだよその格好は……」
そう言われて、自分の姿を見る。
あ、忘れてた……。私は今、魔法少女の格好をしているんだった。
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