第2話 永眠

さっき 

神様が

教えてくれた


明日の朝には

僕はもう

目覚めないんだって


だから今夜

何を想って眠ればいいんだろう

ずっと考えているよ


こんなことなら

今日の朝日

見ておけば良かった


公園のチビ

甘え上手な君は

僕がいなくても大丈夫か


先にいった両親や先生

だから言ったろうって

また叱られるのかな


あの子の行方

探そうともしなかった

夢に何度もでてきたっけ


ああ

おかしいな

苦しいや


神様は

楽にいけるよって

言ってたのに


今日までも充分

苦しいと思ってたはずなのに


もっとできる事が

たくさんあったはずなのに


でもね

きっと何をしても

足りない僕だから


何も残せなくて

惜しむ人もいなくて

それでも生きてこれたんだ


そんな僕だから

最後の夜に

誰よりも僕を想うよ


おやすみ

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