　何や知らんけど、今度のセンバツ、21世紀枠とやらで徳島市内で有数の進学校が出るらしいです。実はこれはホンマのところ……眉山の婆狸どもが当該校野球部に３年計画で仕掛けた今世紀最大？　のイタズラの総仕上げやいう話です。さすがに婆になってしもたら、なんぼ巧みに化けたところで、強豪校の特待生やらスポーツ専攻科やらで毎日ガッツリ練習させられるのはいささかしんどいものがあります。

　ほなけんど進学校の文武両道球児やいうたら、話はいささか違ごてきます。これはもう、もの言うのは何ちゅうても亀の甲より年の功ちゃいますやろか。ほなけんここはうちらの出番じゃ！　言うて婆狸どもはめちゃめちゃ張り切っとるようです。　

　役割分担的には、婆は現場担当一本で、雄狸どもは縮地法使こて長駆大阪まで出張って日本高野連に浸透、甲子園への道を尻尾で露払い。雄どもの捨て身の内助が果たして春の甲子園でどのように実を結ぶか、野栗はめっちゃ楽しみです。

　婆狸の中には、お縫狸のように中等学校野球時代から何とかの一つ覚えよろしくこの稼業を続けておったり(もう甲子園は飽きた、いっぺんぐらいはデズニープリンセスとかいうのに化けてみたい言いよりますので、野栗は必死で聞こえんふりしよるところです)、おヨネ狸のように子狸の頃、眉山に散策に来たモラエスにキャッチボールの相手をせがみ、断られた腹いせにモジャモジャの髭をおもくそ引っ張ってコテコテにしばかれた経験を持っとったり(おヨネが高校球児に化けると、坊主頭のてんこつに２ヶ所ほど、モラエスにしばかれたところが禿げとるんです)など、妖怪級のレジェンド婆狸も何匹か混ざっておるとうかがっとります。

　その化けっぷりと甲子園での活躍、今からホンマわくわくしますo(^o^)o

　追伸：なんや、うちら、東京のチームに当たってしもたじょ。東京やいうたら、お艶も言うとったけど、人を寝ささんよう公園のベンチの真ん中に仕切りつけとる、ごっつイケズでインケツなところでないで。うわー、藍場浜公園のベンチにかけて、絶対負けとうない。

　――ああそや、こないだ高野連がうちんくのマネージャー狸に、試合前のノックさしたるってドヤ顔して言うてきたわ。おなごを甲子園のグランドに立たせたったら涙流して感激するや思うてんのやろ。あほ。うちらみんな婆狸じゃ。開会式の後に、甲子園のネット裏へんにたっぷり糞だまりこっしゃえたるけんな。ミソジニー野郎ども覚悟しいや。

　――なんや知らん、ペッパーミルすなって高野連が言うてきとるじょ。世論も世論や。相手のエラーで出塁したんやけん、ほんなことしたらスポーツマンシップとやらにもとると異口同音に、ホンマやかましいこっちゃ。

　だいたいスポーツマンなんちゃらいう御託を有り難がる人間どもて、何がおもろうて毎日生きとんのか狸にゃとんとわからへん。こういうことがある度に一家言(マンスプいう言葉もあったなそういや)かますのが生き甲斐なんやろな。気の毒に。ほなけんど、逆らえん立場のもんに、よってたかっておもろない人生押し付けて、ホンマ誰得なんやろな。水清くして魚住まずいう言葉あるけど、これ、狸も十分生き辛いでよ。変な忖度して、したいガッツポーズも腹鼓も辛抱せなあかんのか。こういうのない野球なんて、ヤットサーの掛け声のない阿波おどりと一緒じゃ。ホンマ、辛抱される側が有り難がるとでも本気で思うとんのやろか。あほ。

　――女子マネ狸「夏はうちも試合出たいけん、誰ぞマネ役交代してくれへん？」12匹「嫌や！」女子マネ狸「なんしにー💢　……そや、あんな、今日、うち最初、皆と同じユニ着とったのに、シートノック終わったらすぐに制服に着替えさせられてもうて。ホンマあれ何なん💢」12匹「あれはないわー」女子マネ狸「せやろ？」12匹「ホンマじゃ。ほなけんど交代はせーへんでよ」女子マネ狸(おもくそアカンベ)「インケツ婆狸！！」12匹「おまはんみたいな古狸に婆呼ばわりされとうないわ」(と一斉にアカンベ)

　……夏の大会がむっちゃ楽しみです！