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20xx年
ある小さな村で不可解な事件が起きた。
とある村の住人から、近くにある森林で、黒いモワモワを漂わせる黒いオオカミがいると警察に通報が入った。
警察は酔った誰かの通報として調査を一切行わず、その通報者の言葉に一切耳を傾けることすらしなかった。
その通報から半年もする頃、とある男性から通報が入った。
「村に人が一人もいない」
詳しく話を聞くと上京していた男性が、里帰りの為、久しぶりに村に帰ると、住人、家畜全てがいなくなっていたらしく、不審に思った男性が通報したらしい。
警察も調査を行ったが全くと言っていいほど痕跡がなく、事件の真相も、手がかりのひとつも掴めずに未解決事件となってしまった。
この話が掲示板や都市伝説として知られ始めると、話になっている生物を見た事があるという話をする人がが多数声を上げるようになっていった。
変なモヤモヤを撒き散らしながら徘徊する生物。
もうお分かりだろう。
魔物である
こういった話はひとつのネタとして使われる。
オカルト板やネットでは「もしかしたら魔物や魔獣は存在するのでは?」という話を一部の人達を除き、ひとつの会話のネタとして話されていた。
だが、とある事件が起き、それまで政府によって隠され続けていた魔物や魔獣、魔法使いや能力者が公の場に晒されることになってしまったのだ。
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