33話。
「素ン晴らしいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
私の目の前に並ぶ動く死体の数々。一日も経たずに現れた成果に私は興奮のあまりサングィス達の目があることも忘れて叫んでしまった。
今回の実験。結論から言うと【無から魔物は生まれた】。
まず死体を埋めた方の墓からは
私の目の前で佇み命令を待つ
試しに魔法の中でも初歩的な
まだまだ調べたりないが、他にも調べたいことは山のようにあるので次の実験結果に移る。
そして何も埋めずに放置した墓。此方からはただの
しかもありがたいことに
発生条件は正確には把握していないが、墓場や古戦場跡等の環境が整った場所で魔力を持った、もしくは魔力を注いだ動物類が死亡した場合に生まれる……のだろう、と仮定した。そこまで検証に手が回らなかったのと、条件の整った環境を用意するのが過去の私では面倒だったのであくまで過程である。
だが今は違う。墓場も古戦場も使い放題。ダンジョンだからか魔物は無から湧いてくる。ということで
今回の実験で生まれたのは
しかし少しだけ残念だったのはオリゴスのように突出した個体が
とりあえず第二階層は戦力を考えると第一階層との入れ替えも考えておくべきか、だが第一階層で傷を負わせた上で第二階層の
またいつかダンジョンに襲い来るであろう脅威に向けてどのように対処するか考えている内に、サングィスから一度咳払いが聞こえた。不思議に思いそちらに目線を向けると何やら言いたげな表情をしている。ガーラ達も私と同様、何が言いたいのか理解していないようで首をかしげている。
「
……気にしてたのか、サングィス……。
吸血鬼という強大な存在を仲間に迎え入れることが出来たという事実に現実味がなく、目に見えた喜びを表明することは出来なかったがとても嬉しかったし今後も頼りにしていると慌てて告げる。実際オリゴスという上位の魔物を仲間にした直後に吸血鬼と来たから、本当にあの時現実味は無かったし信じられなかったという気持ちでいっぱいだったな。
彼は一言『そうでしたか。』と言って一礼をした。いつもの笑顔ではあったが、心なしかいつもより満足そうに見えた。ガーラ達に生暖かい視線を貰っていることに気付くとすぐにもう一度咳払いし、普段の様子に戻ったが……吸血鬼にしてはやけに人間味のある彼が仲間に加わってくれたことを本当に嬉しく思っている。
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私事にはなりますが、最近中々夜寝付けず昼間に頭が回らない状態になっており、自分で前話から書いてる文章の質が余り良くないなと思っています。まぁそれが気のせいで元から質が低い可能性はあるのですが、文章を書いてる間もなんとなく頭がぼーっとしてる感じはします。
それに伴い今日明日明後日の三日間くらいはゆっくり休もうと思っているので、明日明後日の更新はないかもしれません。
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