三題噺

@hikooza444

お題その一 「お爺さん 手紙 草むら」

お爺さんがずっと眠ったまま、起きなくなった。

亡くなったわけではない。気持ち良さそうに、寝息をたてながら、寝ているのである。

孫がお爺さんに手紙を書いた。枕元に置いて、数日後、返事が来た。孫が書いた便せんの裏に書かれた筆跡は、間違いなく、お爺さんのものだった。

「お爺ちゃんはいま、草むらで寝転んでいるんだ。青い空に、気持ちよい風。しばらくは帰らないからね」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る