髪寄りな話～完全ノンフィクション

結城芙由奈

　10代の頃の私は、それはそれは髪の毛量がとても多い人間でした。

何しろ髪の毛をまとめなければ、まるでモミの木のような状態になるのですから。

しかし、それが徐々に年齢を重ねるごとに髪の抜け毛が増えていき……いえ、それでもまだ「これぐらい抜ければ丁度良いかな～」などと、愚かなことを考えていたあの頃がとても懐かしく感じられます。

　そして時は流れ……今、現在。

自分の中では危機的状態に置かれています。

　元々髪の毛量が多かったお陰か、他の人達から見れば「まだ大丈夫ですよ～」的なことを言われますが、それは私にとっては社交辞令のようなもの。

　何しろ髪の分け目は広がってきているし、前髪をかき上げて見れば髪の生え際が悲しいことになっています。

　一番やはり悩みなのが髪の分け目が目立つこと。なまじ髪の毛が真っ黒であるために、分け目が目立ってたまりません。

　そしてとうとう思い余った私は半月ほど前に、とあるオンラインの薄毛治療を診察してくれるクリニックと、コンタクトを取ったのでした……

　次話へ続く

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