おいおい、それ大丈夫かよ……

【9/16~18開催】3日間限定!カクヨム読書合戦 ~読書王は誰の手に!?~


 カクヨムさんってば、性懲りもなくまたこんなイベントを開催するらしい。ていうか今日からか。あのさあ、以前も話題に上げた「作品の内容に目を通さないまま応援ボタン(ハート)、レビュー(星)を連投する行為」は、作家の立場からするとこの上ない迷惑だと言ったよな。何故にそれを助長するようなイベントを開催するんだ。景品欲しさに作品を一切読みもせず、ただ閲覧回数を増やして読んだをする厄介な輩が大量発生するに決まってんだろ、こんなの。


 そもそも、読書ってのは人に言われてやりたくなるものではない。夏休み期間中に「何でも良いから本を読んで、読書感想文を書いてきなさい」と偉そうに宿題を課してきた小中学生時代の先生のこと、貴方は好きだったか?


 絵画・イラストなら友人・家族から「美術館にいこう!」と誘われれば気が乗るかもしれないし、音楽なら「野外フェスにいこう!」と言われれば、少なくとも僕はウキウキだ。だが、こと文芸作品というものは、例え友人知人から「一緒に本を読もう」と提案されたところで、返答に困ってしまうというのがある。だってそうだろ。ひとつの小説を一緒に読もうとしても、人にはそれぞれの読書ペースがあるからページを捲るタイミングが合わず、結局一人で読んだ方が良いとの結論に至るのは自明だ。ギリ許せるのは、せいぜい漫画くらいじゃないか?


 まあWeb小説の読書という性質上、結局は一人で読むということになるのだが、それでも「特定の期間中に沢山読みましょう」と言われて「はい、そうですね」と返せるほど時間に余裕のある読者様は居ないというのが僕の見方だ。シルバーウィークくらい、外出して普段できないことを目一杯したいだろ。僕も数日前には千葉県まで遠出して、海で遊んできて楽しかったぞ。日焼けするわ車で事故るわ大変だったがな。心配するな。誰にも迷惑は掛けてないし、警察沙汰にもならないただの自爆だった。


 それに、インドア派も今の主流はNetflixで実写版ONE PIECEか、気の合う友達と夜通しFPSだ。小説の文化レベルはそれらに追いついてない。だって「小説は死んだ」のだからな。


 仮に活字大好き人間が「シルバーウィークは読書祭りだ!」と意気込んで、片っ端からWeb小説を読みまくったとしよう。だが、その人は果たして「小説の中身に目も呉れずただ閲覧回数を稼いでいるだけ」の輩に読書量で勝てるのか? 集計方法がどうなっているのかなんて知らんが、真面目に小説を読んだやつが景品を貰える構造になっていなければ意味がないな。カクヨムさんよ、応援、レビューの連投行為を取り締まれてもいないのに、見切り発車でこんなイベント開催するたあ、どういう了見だい。大丈夫なんだろうな……?


 ──おしまい。

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