転職したい!
羽弦トリス
第1話451件
今日から本格的に転職活動を始めた。
好きが仕事になればいいな、と考えライター求人を探した。調べているサイトには451件出ていた。
しかし、中身は営業、チュートリアル、求人広告の案内。
なかなか、難しい。
451件検索して、1社良いところがあったが、35歳までだった。
それでは、ブラック企業になり得ない、大学病院の夜間受付の仕事を見つけ、応募してみた。
かなり、待遇が良かった。
でも、問題なのは障がい者枠ではないので、僕が精神障がい者でも面接して頂けるかが難しい。
電話口で、面接拒否を受ける可能性もある。
精神障がい者だからって、差別するなら病院の根本を揺るがす事になるだろう。
しかも、僕は受付に相応しくないビジュアル。
平日休みがあるので、有り難い。
そんな事より、先ず面接してくれるか?だ。
障がい者枠では、苦い思い出しかないので出来るだけ避けている。
障がい者を珍しい生き物のように、イジられた。
だが、僕は、仕事ぶりで障がい者のイメージを払しょくしたい。
1日中外で立っている、ガードマンや建築、建設業の方など、僕はスゴイと感じている。
僕には出来ない。
体力、知力が落ちつつあるが、働くと言う気持ちは誰にも負けない自信がある。
普通の精神障がい者は、頑張って働いているが、重症の方は働くどころか、自室からも出られない。
気持ちは、理解出来る。しかし、毎日、気持ち悪い文章を書き、働ける体力があるのに、ケンタッキーつまみに酒を飲み、60近いのに10代との恋愛を切望するヤツや、月収0円なのにアーティスト気取りの不届き者らがいる。
こうには、なりたくない。
僕は、家族の為に銀行から借金した。毎月支払っている。
だから、嫌でも働かないといけないのだ。
父親の死で、狂った人生。統合失調症で、苦しんだ人生。
だが、今からでいい。転職して、人並みに人生を送りたい。
だから、転職活動するのだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます