第15話

「凄いね、優君」


「ありがとう、冬さん」


何とバイト先には、クラスメイトが居た。と言うかこの冬さんの両親が経営してる店みたいだった。


「本当にビックリだよ。家で料理してるの」


「うん、ほぼ毎日してるよ」


「凄い!!だからこんなに器用なんだ」


あー、こんなに褒めて貰えるのは文芸部以来だ。


「ありがとうございます。」


「いやいや、本当にすごいよ。私より全然上手いから」


「そんなことは、何より冬さんは看板娘としての仕事がありますし」


「看板娘って、そんなこと言われたことなかったから、驚いちゃった」

あれ、なんかすごく照れてない??かわいいんだけど、と言うか言われなてるかと思ってた。


「そ、そうなんですか?すごく似合って、かわいいのに」


「かわいい!!」


「あ、ごめんなさい。その」


「いや、家族にもかわいいって言われたことなかったから嬉しいなぁ」


「そ、そうなんですか!!」


驚いた。反応からして嘘じゃなさそうだ。でも本当に冬さんはすごくかわいい。

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