家族からストレス解消の道具にされていた俺、だがある日、父親が亡くなり

激 辛

第1話

小さい頃から俺の人生は地獄だった。


「辞めてよ、お姉ちゃん」


「辞めて、辞めてってうるさいわね」


「そうよ。お兄ちゃんなんだから、我慢しなよ」


その日は、姉のプリンを父親が勝手に食べたことだった。腹いせに俺が叩かれている。

ーーーー


「アンタの分、ご飯あると思っているの?」


「・・・っ」


「だって、今日アンタ、勝手にプリン食べんたんでしょ」


「それは違うって」


母は知っている筈だった。俺にそんな妥協はないことを、もし仮にあったら俺はもっと辛い目に遭わされているだろう。


ーーーーー


「優、てめぇ、お前がしっかりしねぇから、娘達に嫌な顔されたじゃねぇか!!」


俺を虐める元凶である、父親。


父親は俺以外の家族に良い顔をしているつもりだが、実際は、誰も父親は逆らわないだけである。


そもそも、みんな俺のせいにすればいいからだ。


ーーーーー

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る