運命のこんにゃく

みっちゃん

第1話 謎のこんにゃく

都会の片隅、古びたアパートの一室。壁には古い時計の音が響く。ここに住む青年、カイは、定時を過ぎて帰宅したばかり。机には未開封の郵便物が一つ。


「こんなの注文してないけど...?」と疑問に思いながら、彼は小包を開封する。中から現れたのは、形の整ったこんにゃく数個と、白紙の手紙。手紙には一文字も書かれておらず、彼は首をかしげた。


「変なの送ってくる人もいるな...」と呟き、一日の疲れを癒すために、そのこんにゃくを料理することに。カイはこんにゃくを鍋に入れ、シンプルに煮物にした。


食事の準備ができると、彼はテーブルにつき、箸を持った。その瞬間、鍋から大きな煙が立ち上り、部屋全体が霧で覆われる。霧が晴れると、彼の目の前には見知らぬ美女が立っていた。


彼女の名は珠子。流れるような黒髪と、純白のドレスに身を包んでいる。彼女はカイをじっと見つめ、「あなたは今日から私の旦那様」と静かに告げた。


驚くカイ。彼の理解を超える出来事に、彼はその場で意識を失い、眠りに落ちた。


目が覚めると、カイの周りは見知らぬ豪華な部屋。彼の新たな日常が、ここから始まる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る