暁数馬 12万以上 2000文字60話

鷹山トシキ

第1話 死体の影に潜む井坂の謎〜マサカリ吊り橋連続殺人事件〜

プロローグ:

「死体の影に潜む井坂の謎〜マサカリ吊り橋連続殺人事件〜」は、暁数馬あかつきかずまを主人公とするミステリー小説です。暁数馬はマサカリ吊り橋と呼ばれる場所で発生した連続殺人事件の解決に挑む捜査官であり、その中で井坂という謎めいた存在が重要な役割を果たします。


 第一幕: マサカリ吊り橋連続殺人事件の発生

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 物語は、足柄峠にあるマサカリ吊り橋で複数の遺体が発見されるところから始まります。暁数馬はこの事件の真相を解明するために捜査に乗り出し、井坂が事件の中で何らかのカギを握っていることに気付きます。


 第二幕: 井坂の謎めいた存在と事件の関連

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 暁数馬は、井坂という人物が事件の中で何らかの関与を持っていると推測します。井坂の正体や目的、そして彼がなぜマサカリ吊り橋連続殺人事件に関わっているのかといった謎が浮上します。物語は、暁数馬が井坂の痕跡を辿りながら事件の謎に迫っていく過程を描きます。


 第三幕: 死体と井坂の関係性の解明

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 暁数馬は、井坂と事件の犯行との因果関係を解明するために証拠を集めていきます。彼が死体を分析し、事件現場の情報を集める過程で、井坂の正体と彼の行動の真意に迫っていきます。しかし、井坂の巧妙な策略や隠された真実により、暁数馬は迷宮入りしていきます。


 クライマックス: 真犯人と井坂の狡猾な仕掛け

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 物語のクライマックスでは、暁数馬が真犯人を特定し、井坂の謎と事件の真相に迫ります。彼は井坂が巧妙に仕掛けた罠に立ち向かいながら、事件の真相を明らかにしていきます。

 井坂はマサカリ吊り橋を設計した建築家だ。欄干がマサカリの形をしている不思議な吊り橋だ。殺された榊原拓哉さかきばらたくや中森春馬なかもりはるま松永寧まつながやすしの3人からはイジメられ、事件当日も吊り橋の近くにあるキャンプ場でリンチされていた。

 だが、3人を殺したのは井坂とともにイジメに遭っていた蘭丸若葉らんまるわかばって青年だ。若葉はマサカリで3人を斬り殺した。


 数馬の趣味は日本各地の伝説を研究することだ。仲間からは淋しい趣味と笑われたが、数馬は気にしていない。

 アパート近くの図書館にやって来て、『金太郎伝説』って本を手に取って読書ブースで読んだ。 


 金太郎にはいくつも伝説が存在する。幼児向けの絵本などで流布しているものに近い、静岡県駿東郡小山町の金時神社の伝説は以下のとおりである。


 金太郎は天暦10年(956年)5月に誕生した。彫物師十兵衛の娘、八重桐やえぎりが京にのぼった時、宮中に仕えていた坂田蔵人さかたくらんどと結ばれ懐妊した子供であった。八重桐は故郷に帰り金太郎を産んだが、坂田が亡くなってしまったため、京へ帰らず故郷で育てることにした。成長した金太郎は足柄山で熊と相撲をとり、母に孝行する元気で優しい子供に育った。


 天延4年3月21日(976年4月28日)、足柄峠にさしかかった源頼光と出会い、その力量を認められて家来となった。名前も坂田金時さかたきんときと改名し、京にのぼって頼光四天王の一人となった(四天王には他に渡辺綱、卜部季武、碓井貞光がいる)。 当時、丹波の国の大江山(現在の京都府福知山市)に住む鬼の頭目、酒呑童子が都に来ては若い男女を誘拐するなどの悪事をなしていた。 永祚2年3月26日(990年4月28日)、源頼光と四天王たちは山伏に身をかえて大江山に行き、 神変奇特酒(神便鬼毒酒、眠り薬入りの酒)を使って酒呑童子を退治した。


 坂田金時は寛弘8年12月15日(1012年1月11日)、九州の賊を征伐するため筑紫(つくし・現在福岡県)へ向かう途中、作州路美作(みまさか)勝田壮(現在の岡山県勝央町)で重い熱病にかかり享年55で死去した。


 勝田の人々は金時を慕い、倶利加羅くりがら(剛勇の意)神社を建てて葬った。その神社は現在、栗柄神社と称する。


 足柄峠をはさんで小山町と隣り合う神奈川県南足柄市にも金太郎の伝説は多く、その内容は小山町との相違点が多く見られる。 他にも兵庫県川西市の満願寺の墓、滋賀県長浜市など、各地に伝説がある。


 小山町の金時神社には金太郎の伝説のあるちょろり七滝や第六天社がある。 ちょろり七滝の水は金太郎が産まれたとき、産湯として使ったといわれており、住まいである金時屋敷(現在の金時神社)の裏にある。金太郎が丈夫に育ち立派な武将となったことから、周辺の人々は子供が産まれると、この滝の水を産湯にしたといわれている。しかし、南足柄市には夕日の滝という場所があり、金太郎は四万長者の屋敷で産まれ、この滝の水を産湯にしたという伝説もある。 第六天社は金太郎親子が深く信仰しており、母の八重桐が赤いごはんや魚を捧げたりするのを真似て、金太郎はメダカを捕らえてきては生きたまま器に入れ、社前に捧げたといわれている。


 滋賀県長浜市と米原市は、昔は坂田郡であり、坂田金時は坂田郡の人であると伝えている。今も長浜市には足柄神社や芦柄神社が何カ所もあり、子ども相撲が今も連綿と行われている。なお、この地域は古代豪族息長氏の本拠地であり、金時はその一族であるという。王の文字はマサカリの象形文字で、腹掛け姿は鍛冶を象徴することから、いち早く鉄文化を手に入れた豪族と考えられている。

 

 

 

 

 

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