お題【秋の風】
爽籟と 駆け抜けて行く 赤白帽
秋の爽やかな風と運動会ぽく赤白帽が私の横を駆け抜けていきました。
季語は爽籟
「爽籟」は清々しく爽やかな秋の風。
「籟」は穴が三つある笛のことで、古代の人はその笛を吹くことを「吹籟:すいらい」とよんでいました。
そして、松を渡る微細な風があたかも笛の音に聞こえることから「松籟:しょうらい」という言葉が生まれ、さらに秋風の響きを「爽籟」と名付けたのだそうです。
秋の色は白だそうで、そこに吹く風も季語になるなんて本当に素敵でしよね。
万葉時代にはまだ「爽籟」という言葉は使われていませんが、秋風の肌寒さ、もの寂しさなどを感じている歌もあり、日本人の細やかな感性って昔から引き継がれてきたものなんだなあと感じますよね。
恋ひつつも 稲葉かき分け 家居(いへを)れば
乏(とも)しくもあらず 秋の夕風
巻10-2230 作者未詳
秋風の 吹き扱(こ)き敷ける 花の庭
清き月夜に 見れど飽かぬかも
巻20-4453 大伴家持
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます