友人に裏切られたのでインフルエンサーの力で潰します(笑)

ラ主@多忙なう

第一章

第1話

桜井蓮矢は、絶望していた。


とある日、俺は先輩に屋上に呼び出された。

「やあ後輩君、のこのこやってきてくれてありがとなw」

「何の用ですか?俺、あなたたちと関わりないと思うんですけど」

「君さぁ、俺たちのこと馬鹿にしたよな?」

「いや、初対面の人にそんなことしないですよ」

「それだけじゃねぇ。学校中のいろんな人がお前から嫌がらせ受けてるって言われてんだよ!」

え?

全く心当たりがない。誰かが嘘ついたのか?

「とにかくそんなこと知りませんよ!」

「知らないじゃすまされねぇんだよ!」

そう言って、胸ぐらをつかまれた。

「っ!」

「おとなしく白状しろ!やったんだよな?」

「だからやってないって!そもそもそれ誰から聞いたんだよ!」

「柴野だよ!あいつが嘘つくと思うか!」

え????

柴野健司。中学からの友人だ。

あいつ、もしかして、、、、、

少し心当たりがあった。

柴野と俺は、同じ女子が好きだった。

柴野にそのことを言っても、俺たち親友だから奪い合いなんてしないよ!とかいってたのに。

あいつ、やりやがったな、、、

「わかった。柴野が広めた、嘘だって証明してやるよ。」

「あいつが嘘つくわけねぇだろw」

「それって本当かな?とりあえず待っとけよ、痛い目見させてやるからw」

「このやろっ!」

俺は走って逃げた。

多分広めたのは柴野。そういえば、あいつ昨日から俺のこと無視してたからな。

普通の人なら、ほかの人に嘘だと信じてもらって手伝ってもらうのが定番。

でも、俺は誰の力も借りたくない。そもそも、嘘のうわさをわざわざ嘘だよと信じてもらって初めて助けてくれる人なんて信用できない。

いや、信用はできなくても協力はしてくれる人がいたんだった。

俺は、ポケットからスマホを取り出した。


プリンス龍兎 @Prince_ryuto

なんか学校中に悪い噂流されたわww

おまいら、手伝ってほしいww

♡750K ☆500K


実は俺は、プリンス龍兎という名前で配信活動をしている。

SNSのフォロワーは200万人。

このことは、俺以外誰も知らない。

今までこんな使い方をしなかったけど、さすがに裏切られたらこうするしかない。

投稿して数分後、ものすごい勢いでリプが飛んできた。

「手伝います!」とか、「応援してます!」という温かい言葉もあれば、

「自分で何とかできないあたり雑魚w」など、非難するものもあった。

ただその投稿も、俺のリスナーから論破されてたけど。

それでももやもやしたから、久しぶりに配信を付けた。


「どもこん。実況大好きプリンス龍兎でーす」


>どもこん

>やあ

>やあ

>うい


「実は今日嫌がらせされて、学校から孤立したんよw

 しかも俺の友人が裏切って起きたからさw

 おまいら、手伝ってくれるよなぁぁぁ!」


>うい大将!

>やるからにはとことんとw

>もうやってます

>ぼっこぼこにしてあげる♡

>やっちゃっていいの?


俺の復讐が始まった。

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思い付き投稿です。

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