Chapter 3(転校)

第25話

そして、時がたって土曜日。

俺は、重い足取りで待ち合わせ場所へ向かった。

こうやって企画してくれるのはうれしい。

ただ、病みあがりで外に出るのは少しつらい。

数分後、クラスメイトが来た。

どうやら、美鈴はセッティングをしているからもう会場にいるとのこと。

そして、問題は担任だ。

彼は、授業に遅刻してくる率が高い。

今日はダイジョブかな、と思っていたけど一向に来ていない。

大丈夫かな、、と思いながらも来るのを待っていた。


「おまたせー」


やっと担任が来た。

そうして全員集まったので、会場へ向かった。

会場には、すでに美鈴がいた。


「あ、みんな来た!

 どうぞこちらへ」

そうやって、美鈴は俺たちのことを誘導してくれた。

もうすでに、食事は用意されていた。

「「「「塁斗、いままでありがとう!」」」」

開始早々、皆がそう言ってくれた。

「ありがとう。でも、僕がそれを一番言いたいよ。

 今ここにいれるのも、みんなのおかげだよ。」

俺はそう返した。

そこから、みんなでワイワイ話した。

気がつけば、もう帰る時間だ。

「お疲れ様でした!」

そうして、会が終わった。

感謝の気持ちとともに、寂しさも込み上がってくる。


「塁斗、ちょっといい?」

美鈴が声をかけてきた。

「なに?」

「えっと、、、来週の土曜って暇?」

「暇だけど、、、」


「じゃぁ、ちょっと付き合ってくんない?」


これって、デートか何か?

俺は「いいよ」と返した。

転校してからも、こうやってリアルに会えるのが嬉しいからだ。



そして月曜。

俺は、兄に連れられて転校先の学校へと向かった。

いじられないように、ノアに手伝ってもらって髪を整えたりした。

内心、ドキドキしている。

いじめられないか不安だからだ。

それに、あのクラスメイト達もいない。

担任も、どういう人なのかわからない。

不安しかないまま、学校に向かっていった。


今日は最終的な手続きだから、明日から転校扱いみたい。

俺たちが向かうと、校長が待っていた。

ここの校長は明るくて優しそうなイメージだ。

「ようこそ、この学校へ。」

そう言って、学校を案内してくれた。

有名人がバックに居るのもあるが、優しかった。

もしかしたら、前の学校がクソ過ぎただけかもしれない。

でも、嬉しかった。

この学校ならやっていけそうだ。


そして翌日。

俺は、2-Bの教室の前にいた。

どうやら、もう一人転校生が来るらしい。

でも、待っても一向にこなかった。

まあいいやと思い、担任の先生に呼ばれたので教室に入った。

ちなみに、担任の第一印象は、、、、、


まっきー教頭っぽかった。

すこしおちゃらけた感じだった。

面白そうだけど、頼りになるだろうか、、、


「じゃあ今から転校生紹介するぞー。朝霧、入ってええで!」

----------------------------

昨日はできなくてすみません!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る