第7話

「なんだと!」

ついに、俺のターンなのか、、、


その後、取り調べが中止された。

聞いた話によると、ノアや暴露マスターという配信者、美鈴などのクラスのみんながこのことは冤罪だと訴えたらしい。

その結果、SNSで広まってたくさんの署名が来たそうだ。

ずっと信じてもらえなかったけど、信じてくれる人はいたんだ。

そして、もう一つ驚くことがあった。


暴露マスターは、俺の兄だった。


俺が連行される直前まで、連絡を取っていた。

兄は、連絡が取れなくなったから心配したのだろう。

俺は、本当にうれしかった。

ずっと連絡を取るだけで、あれから4年間会っていなかった。

もう一度会いたい。

俺は、この留置所生活をもう少し我慢することにした。


-------


音風ノア @otokaze_noah

取り調べされまくってたらしい。

暴マス、見直したぞ。


暴田暴男(暴露マスター) @bakumasuT

ここで言うのもあれだけど、、、、

実は、今回の被害者


俺の弟


-------


いろいろあったのち、俺は釈放されることになった。

美鈴の家に行き、テレビをつけるとこのことが流れていた。

ついに、無実が証明されたんだ、、、

だが、少しびっくりした。


"暴マス、弟を助けるために奮闘。―Hyahhoo! news"


兄は、俺との関係をみんなに告げたんだ。

なぜ打ち明けたのかは知らない。

でも、俺はただ、自分の兄を誇らしく思った。

どんな活動をしていて、どんな感じに世間から思われていて、どんな経緯でそれをしているのか。そんなのはどうでもよかった。

俺は、4年間会っていなかった弟を助けてくれた。その事実が嬉しかった。

兄だけじゃない。

このことを最初に大々的に伝えたノア。

暴マスこと兄に、このことを詳細に伝えた美鈴。(あとから聞いた)

死にそうなぐらいつらかった俺を、つなぎとめてくれた担任やクラスメイト。

みんなのおかげで、俺は無実を勝ち取れた。


次は、俺のターンだ。

-------------------------

2話投稿です!!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る