第3話
内藤は、古くからの友人で記者の山根という人物を思い出した。
彼に面会へ来いと、警察を通じて伝えた。
彼が記者ということは伝えていて、謝罪をするのでそのことをしてほしいという理由で呼び出した。
もちろん謝るつもりはない。
彼は自分が悪ということを知っていて、協力をしてくれた。
何故なら、彼は数年前一緒に悪事を働いた、いわゆる悪友だからだ。
彼は持ち前の隠蔽スキルで色々な苦難を乗り越えた。だから今回もバレないだろう。
「山根、今日はよろしく。
早速だが、今から言う内容を―」
✩
塁斗は、今日も学校に通った。
あれから、何も進展はしていない。
嫌がらせも止まっていない。
いつになったら終わるんだ、と頭を悩ませていた。
すると、あるクラスメイトが大声を出して言った。
「おいこれ見ろよ。雑誌にこのことのってるぞ!!」
そう言って彼が見せたのは、内藤という人物が俺が黒幕と言って、そのことについて長々と書かれた文章だった。
「まじかよ、、、」
俺は唖然とした。
恐らく、いや確実に内藤が俺を陥れた張本人だろう。
それにしても、何故それを記事にするのだろうか。
読み進めると、彼が様々な事件を起こしたことについて謝罪をしていた。
そのうえで、いくつかの事件は俺によって脅されて行われたということ。
意味がわからなかった。
25歳の大人が17歳の学生に操られていたなんて、そんなの普通はありえない。
だが、その記事にはうまく書かれていた。
「くそ、、、」
内藤は、仲間を使ってこの記事を載せたのだろう。
うまくいきそうだったのに、いきなり窮地に立たされた。
さすがの担任も困っていた。
「このままだとまずいぞ、、、
警察はおまえのことを詳しく調べるだろう。
正直に言うが、ここの警察はどの警察より無能だ。
そして悪い噂も聞く。もし、本当のことを言えと詰められても絶対に言うな。
罪を認めるな。」
俺は薄々気づいていた。
おそらく次は、強制的に連れて行かれるだろう。
この件が載せられた雑誌は、主にスクープや暴露話を扱っている。
そして、その力は強い。
なんとかして無実を証明しないといけない。
そこで、俺はあることを行った。
「ノア、ちょっといいか?」
『いいよ~』
ノアとは、俺のネッ友だ。
そして、ちょっとしたインフルエンサーだ。
ノアとは、1年前にゲームでたまたま会って、そこから仲良くなった。
ちなみに、ノアがインフルエンサーと打ち明けたのはつい最近のことだった。
「ノア、俺実は今ちょっとピンチなんだ。」
『なんで?』
「実は、冤罪かけられちゃって、、
でも、かけてきた張本人が俺を犯罪者って雑誌に取り上げちゃってさ、、」
『あ、それっぽい記事さっきみたよ。
それって嘘だったんだ。てか、それって君だったんだ。』
「え、信じてくれるの、?」
『1年一緒にやってきて、君がそんなことするような人だとは思わなかったからね。で、手伝ってほしいと。別にいいよ。』
「本当!?ありがとう!」
『君にはいろいろ手伝ってもらったからね。借りは返さなきゃ。』
こうして、僕にも新たな協力者ができた。
絶対に、無実を証明してやる。
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