窓を見てしまった

 あなたは窓を見た。


 そこには血だらけの女性がゴンドラの外に張り付いている。あなたを恨めしそうな表情で見つめていた。


 そして、体を大きく揺らし始めた。ゴンドラが大きく揺れる。


 錆び付いた観覧車が、ギーギーと音を立てた。錆がボロボロと崩れ、落ちていく様子がみえる。


 さらにゴンドラは激しく揺れる。女性の顔はにやりと口を開き、喜んでいる。


 バキバキと金属の折れる音が響いた。ゴンドラが大きく傾く。


 女性は窓を割ると、ゴンドラの中に入ってきた。血なまぐさい匂いが広がった。そして女性は言った。


「わたしと一緒に落ちてくれる?」


 轟音とともに観覧車が崩れた。あなたは頭に強い衝撃を受けた。目の前が真っ暗になった。



 ★ バットエンド 忠告は素直に聞こう ★


『やり直す』

https://kakuyomu.jp/works/16817330663384580032/episodes/16817330663390805327

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る