先輩を呼ぶ

用を足し、元の場所に戻った俺は、自分のカバンを凝視した。

そして、俺は部屋の奥からビデオカメラを持ってきた。

俺はテレビの電源を入れた。


「おい、テレビかよ。勉強はどうした?」


俺は相沢の言葉には答えず、テレビのリモコンを操作して番組表を表示させた。

その状態のテレビ画面を、俺はビデオカメラで録画する。


「加賀見、何やってんだ?」


「今日は〇月〇日だよな」


「あぁ……そうだけど、おまえ、どうした?」


俺はビデオカメラの停止ボタンを押して、録画を止めた。

次に、再生状態にして、ある場面が写っているかどうかを確かめた。


あった!!


俺は携帯電話で先輩に電話する。


「もしもし、成瀬なるせ先輩ですか。あの、例の件なんですけど、今すぐ来れますか? ……はい、そうです。今、います」


俺は電話を切ると、また、試験勉強を再開した。

相沢は、俺の行動がまったく理解できないようだった。

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