第20話

「優!!どうしたの?そのノート」


「見ての通り破かれてるね」


「見ての通りじゃないよ!!こんなの」


「まぁ仕方ないよ。されちゃったもんは」


「・・・っ」

優は明らかに気にしている。


事件は終わったのに、こんな事があるから優はいつまでも立ち直れないんだよ。


「・・・優」

私の方が心配で体調が悪くなりそう。


「大丈夫だって」


優はそう言ってるけど・・・そうだ。


「優、私が優のノートも作ってあげる」


「いいよ、そんなことしなくても」


「良いから!!」


じゃないと優は立ち直れないし、卒業も出来なくなる。


本当は今日はお母さんに見張りをお願いしてるんだけど、今日もオールになりそう。


ーーー

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る