マカが発達障害に効くという摩訶不思議な話

連喜

第1話 マカが発達障害に効くという話

 俺はまだうつ病などにはなったことがないのだが、十代の頃に視線恐怖症という不安障害になってしまった。当時は神経症だと言われた記憶があるけれど、今は不安症状の一つとして扱われているようだ。俺は学校に通うのがしんどくなり、心療内科か何かに通院して薬を処方してもらったことがあった。それを飲んでいると、頭がぼんやりして確かに苦しくないような気もしたが、多分二回くらい飲んでやめてしまったと思う。集中力がなくなり、勉強もできなかったからだ。


 それから、薬は一切飲んでいない。おそらく俺の症状が深刻ではないからかもしれない。俺自身は全く普通ではないのだが。


 基本的に薬は嫌いで風邪薬なども全く飲んでいない。痛み止めなども恐らく数えるほどしか飲んだことがない。なぜかわからないが薬を飲むことに抵抗があるからだ。


 精神疾患についてはまったく詳しくないし、たまにメンタル系の本を手に取ることがあるくらいで、ほとんど何も知らない。しかも、そうした本は自分のために読むわけではなく、発達障害やHSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)のような人と良好に付き合うためのハウツーを仕入れるために手に取っているだけだ。


 俺自身が宇宙人とか変人と言われているのに、なぜ発達障害の人と接するのがダメかというと、あり得ない程仕事ができなかったり、俺から見て変だったりするからだ。俺も一緒にいて病みそうになる。自分を棚に上げて申し訳ありません。


 俺は昔から集団が苦手で、今も常にだと思われないように、いい人のふりをして生きている。それでも、何か裏があるとか、腹黒いと言われてしまう。俺自身は裏表のない単純な人間だと思っているのにである。


 カクヨムで小説にいつも書いているのは、ほとんどが俺の本音で現実社会では決して口にできないことばかりだ。俺は普通の人の感覚からすると、差別主義者で相当軽薄な人間なのかもしれない。


 もう、五十を過ぎているから、最近は老後のことが気になっている。いつかは老人ホームなどに入らないといけなくなるだろうけど、周囲と合わせられるかが今から心配で仕方がない。ゲートボールなんかやりたくないし、童謡を歌わされるのもごめんだ。どうにかして、老人ホームに入らずに済むように対策をしたいと思っている。または、俺自身が集団に馴染めるように変わるかだ。後者の場合は、死ぬまでずっと普通の人を演じ続けなくてはいけなくなってしまう。俺はそれに何度も失敗している。


 話は変わるが、最近、面白い動画をみた。


 海外の研究によると、発達障害の人にマカを飲ませると普通の人と変わらない思考や態度になるそうだ。マカというのは、アンデス山脈に自生する植物で、アミノ酸、亜鉛、鉄、カルシウムなどの栄養素が含まれている。一般的には男性機能の改善や性欲向上、女性の更年期障害の改善や妊活に効果があることで知られている。


 俺はこの話を聞いて、これからはマカをずっと飲んでいようかと本気で思った。医者が言うには、マカは深刻な副作用などはなく安全なものだということだ。しかし、長期で摂取して大丈夫かどうかはよくわかっていないらしい。


 マカはコンビニでも買えるくらい手頃だけど、効果を発揮するために高濃度のマカを飲まなくてはいけないらしい。さらに、マカの効果が出るには六週間ほどかかるらしい。勃起不全の改善は6〜12週間、精子量の増加は4ヶ月を目安に効果を実感するということなのだが、発達障害の改善のためにも、継続して飲む必要があるということだろうか。


 しかし、毎日マカを飲んで会社に行って普通に仕事ができるのか自信がない。多分できるのだろうけど、挙動不審に陥りたくない。


 そのため、我こそはと思う方は試していただければと思う。無責任ですみません。


 余談になるが、最近はADHD児には食事療法も行われているらしい。例えばビタミンB2、B6、B9(葉酸)ビタミンD(11)、鉄(12)、ナイアシン(B3)、ピリドキシン(B6)、ビタミンC、オメガ3系脂肪酸(13)などに効果があるようだ。精白糖を摂るのをやめて、人工の食用色素を避け、バランスのよい健康的な食事をする。画面ばかり見ていないで、外で運動するのも効果があるようだ。


 一先ず、食事療法を取り入れてみようかなと思っている。





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